小雨降る丹沢・大山の麓じゃなかった、今日は六甲の麓でした。
阪神電車三宮駅西口をスルーしてしまい迷子になった朝となりました。
2日間に渡り関西国際学園神戸校へ。
日英バリンガルのインターナショナルスクール、国際バカロレア(IB)校でもある。
校内では当たり前のように英語が飛び交っている。
IB校としてもどんどん環境を整えて常にアップデートされている。
子どもたちも先生たちも全力で毎日を過ごしている。
ボクにはそう映っています。
「大人があれこれと手をかけすぎる」
という声がスポーツと教育の現場でよく耳に入ってきます。
この2日間でも同じような話をずっとしていたような気がします。
どこで手を差し伸べるのか、どこで手を引くのか…
その塩梅が難しく誰ひとり上手くやれる人なんていないはず。
「こうやれば上手くいきますよ!」
なんていう教育コンサルタントなどがいたら通報します。
そして…
巷には「子どもたちの成長のためには○○をさせましょう」
なんていう類いの言説があふれかえっています。
そこで多くの親たちが習い事に必死になってしまうなんてことになる。
いろいろな種目のスポーツ教室や様々な楽器の音楽教室。
そろばんや小学校、中学校受験のための塾。
「できる限り多くの体験をさせましょう」
なんて言葉を完全に勘違いしている。
そりゃあ…
「三つ子の魂百までっていうんだから早期教育を」
と言われたら誰だって焦ってしまう。
これも間違って頭の中にすり込まれていないでしょうか。
結果として1週間びっしりと習い事がある子がいたりする。
とにかく今の子どもたちは忙しすぎます。
たしかに…
子どもたちが成長する姿は誰の目にも美しく見えます。
ハイハイする、歩けるようになる、話せるようになる。
それはそれは嬉しいものです。
日に日にできることが増していくことから成長を実感できますからね。
そこからどういうわけか欲が生まれてしまう。
「○○のようになってほしいなあ」
そう考えて自らの思いが子どもの夢に変換されていくのです。
ちょっとそこで立ち止まりたいなって思うことがあります。
「大人が感じることができる成長の姿を子ども自身も実感しているか?」
これ実は自己肯定感にも大切なこと。
成長していると思われるシーンを捉えて大人がジャッジする。
「○○ちゃん!すごーい!できたねー!」
すると子どもは喜んでおしまいなんてことがよくあるのです。
これを繰り返すと褒められたいから頑張っちゃう子どもの出来上がり。
自分がやってみたいことではなく他者からの期待で動いてしまう。
同じように成長しているように見えても…
その子自身が対象物とポジティブに関わっていることが理想です。
「いやいや、うちの子ハマっていますから大丈夫です!」
という保護者や教育者の皆さん…
子どもたちは主体的に学ぼうとしていますか。
ボクらの解釈による子どもの成長が、子どもの自立を妨げていませんか。
いつまで経っても悩ましい問題ですが、ちゃんと向き合いましょう。