去年の正月に平塚で両親と観た映画がテレビ初公開となった。
寅さんは人生の師といってもいいくらいだ。
「男はつらいよ」は全て観ている。
不思議なことに何度見ても心に響く言葉が毎回ちがう場面で出てくる。
その時点で悩んでいることや考えていることに同調するのだろうね。
第1作が上映された年、ボクはまだ3歳だ。
右も左の分からない頃で、毎日、ただただ目の前にあることを楽しんでいたはず。
小学生の頃、母と共に映画館で観たのが寅さんとの出会い。
青年期には大して興味もなかったのに…
寅さんが乗るローカル線には興味があった(実は鉄ちゃんでもある)
国鉄時代から列車に揺られるのがボクの家族の流儀だ。
そんなこともあって、この作品を観ながら自分のこれまでを思い返す。
時として涙して…
家族団欒の楽しさや面倒くささも含めて「幸せ」について考えた。
戦争を体験した祖父母の世代。
戦後復興の真っ只中にあった両親の世代。
そして、ボクら団塊ジュニア世代からの子どもたちの世代。
いろんなことを考えた。
時代背景が違いすぎるんだよね。
でも、その時代にはその時代の生き方があるし、それぞれの幸せがある。
「幸せってなんだろうねえ?」
そんなことを寅さんは問いかけてくれる気がするのだ。
ボクはボクなりの幸せを実感しながら毎日を過ごしたい。
寅さん、ありがとう!