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ブドウと子どもたち、ボクら大人は…

大きく育つといいなあ

安定したお天気となった丹沢・大山の麓。

今日の一枚は朝の散歩道にあるブドウ畑にて。

見る度に大きくなっています。

この畑の様子を毎年のように見るのも楽しみのひとつ。

収穫ができるのは真夏の暑い盛りを少し過ぎた頃。

美味しい実ができるまでには手間がかかります。

剪定や芽かきも必要ですし、摘房や花穂整形と呼ばれる作業が必要。

まだまだあって…

種なし処理、摘粒、袋かけ、傘かけなどをして美味しい実がなるまで待つんです。

もちろん、病害虫防除も必須。

多くの人たちが汗だくで作業をしている姿を毎年のように見かけます。

「やることをやって、美味しいブドウが収穫できるまで待つだけさ」

ブドウを見つめる皆さんの背中から、こんなメッセージを感じています。

さて…

ボクら大人が子どもたちと接する時はどうでしょうか。

「やることをやって、更に子どもたちが結果を出せるまで鼓舞する」

なんてことになっていないでしょうか。

こどもたち一人ひとりのペースを大切にできているでしょうか。

焦らずじっくりと成長を見守ることができているでしょうか。

「いやいや、そんなことを言っていたら受験に間に合いません」

と夏期講習の申し込みに奔走しているなんてことはないでしょうか。

ジュニアサッカーの世界では中学校に向けてセレクションなどもあるでしょう。

それこそ必死になってクラブ探しをしているのではないでしょうか。

高偏差値の学校やJリーグのアカデミーなどに入ることがゴールではないはずなのに…

もちろん、子どもたちのチャレンジは応援します。

ブドウが大きく美味しい実に育つには丁寧な観察と適切なサポートが必要。

同じようにボクら大人にも子どもたちを丁寧に見つめるとか…

こちらの都合や勝手な思い込みではなく適切なタイミングで支援をするとか…

そういった姿勢が必要なんじゃないでしょうか。

「これをすれば○○中学校に合格!」「夏休みが勝負!秘訣を○○ママが教えます」

みたいな情報もありますが流されないで欲しいと思うのです。

「これをすれば○○ジュニアユースに合格!」

なんてのもあるかもしれませんが、そういうものでもありません。

我が家のサッカーボーイズたちは3人ともJリーグクラブのアカデミー出身ですが…

間違っても「こうすれば合格!」なんて話はできません。

もちろん、3人とも同じようにはいきませんでしたが…

基本的には見守るしかないのです。

美味しいブドウができますように。