先日、他界した99歳の祖父…
今になって思い出すことがたくさんあります。
何よりも僕らを繋いでいたのは磐越西線です。
郡山まで新幹線で乗り換えて会津若松へ行くのが今のルート。
以前は、上野駅から直行する特急あいづ号と急行ばんだい号がありました。
子どもの頃は、14時ごろに到着する急行を利用することが多かった気がします。
郡山から西へ進む磐越西線は、少しずつ山間部へ…
トンネルをいくつか抜けて会津へと進みます。
川桁を通過して猪苗代へ入ると車窓の右に雄大な磐梯山が見えてきます。
「おお!会津へ来たなあ」
と実感する瞬間です。
そこから急傾斜地を走る線路は蛇行します。
磐梯山が左に見えたり右に見えたりと忙しい(笑)
磐梯町からは一気に下って東長原を通過して盆地へを入っていきます。
広田を通過する頃には、もうワクワクが止まりません。
玉川金属(現在の三菱伸銅)を左に眺めながら、列車はゆっくりと会津若松へ。
「あいづ~わかまつ~、あいづ~わかまつ~」
と構内アナウンスが響く中で改札を向かうと祖父が笑顔で立っている。
厳しくも優しかった大正生まれのじいちゃん…
たくさんの愛情をもらって育ったな。
本当に感謝しています。
今では高速道路も通って車が便利、高速バスもある。
でもね…
やっぱりボクは磐越西線で会津へ行くのが好きです。
感謝を込めて。