オランダで見た風車の光景をフォルダから取り出して眺めています。
2012年の夏に訪れたキンデルダイク。
おだやかな風をゆったりと受けながら回る姿は、何ともいえない素晴らしいものでした。
暑い一日だったので、水路では子どもたちが泳いで遊んでいたりして…
自然をエネルギーにしていて、環境も保たれている。
コンクリートで固められた都市とは真逆の素敵なところでした。
どうして風車があるのかは、以下のサイトがわかりやすいので引用します。
オランダのロッテルダムを流れるニューマース川の上流約15km のレク川とノールド川の合流点に、キンデルダイクという小さな風車の町がある。この地名の由来にはいくつかあるが、1421年に起きたエリザベス大洪水で小さなゆりかごが流れ着いたことから、キンデルダイク(子供の堤防)と名付けられたというのが興味深い。
この国の風車の歴史は干拓の歴史である。オランダの干拓地は、10世紀頃にはじまる。かつてオランダは国土の大部分が厚い軟弱な泥炭層に覆われた海水面より1~2mほど標高が高い湿地帯であった。人々はこの泥炭層に覆われた湿原の周囲に堤防を作り、水路をつくって土壌の排水を行い、農地としての利用を始めた。やがて地盤は圧密沈下をおこして海水面以下となり、それまでの自然流下による排水が困難となった。そこで排水ポンプの動力として使われたのが多くの風車群である。
最盛期の19世紀には約1000基の風車が活躍していた。現在はそのうちの19基が残っており、現在は主に観光用として土曜、祝祭日に運転している。
かつて水との戦いのために作られた風車群と青く映える運河は、今の我々におとぎの国へ来たような錯覚を覚えさせてくれる。これらの風車やポンプ場および水路や干拓地は、1997年にユネスコ世界遺産として登録されている。キンデルダイクの干拓と風車(オランダ、キンデルダイク)
「あるものを生かしながら生きること」って大切だなって思うのです。
目の前にある自然を生かすこと。
私たちは何かと新しいものばかりに目を奪われがちです。
でも、自然を壊してまで造るのはどうかと思うわけです。
ヒトも同じ…
ついつい新しいアイテムを探してしまうのだけれど、ちょっと立ち止まってみたい。
既に自身が持っているアイテムを使うことを忘れてしまったら勿体ない気がします。
学校でも子どもたちが既に持っている力を明らかにすることから始めたい。
卒業まで残りもわずかですが、もう一度、子どもたちとも考えてみたいと思います。