ボクらが子どもの頃は、学校に行かないと学べませんでした。
情報といえばテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・本…
情報を「受信」することで、世の中のことを知ることができたのです。
学校の中でも、先生から伝えられる多くのことを「受信」することが求められた時代です。
「先生の話をよく聞くんですよ。」
よく母たちから聞かされた言葉です。
「ちゃんと聞いて、言われたとおりにすれば勉強もわかるでしょ。」
黒板の前に立っている先生の話をしっかりと聞いて、言われたとおりに勉強する。
まずは、良い受信者になることが大切でした。
だから、一生懸命に新聞を読んだり、テレビを観たり、ラジオを聴いたりしたのです。
新聞は捨てられちゃえば読めません。
テレビも録画なんてありませんから生で見るしかありません。
ラジオだって同じです。
見逃したり聞き逃したりすることが多かったので緊張感もあったのです。
何よりも情報は「そこにしか」なかったのですから…
だから情報を与えてくれる存在はありがたかった。
ところが、今では状況が変わっています。
新聞なんで読まなくても大丈夫。
テレビだってオンデマンドで視聴可能。
ラジオもインターネットで後から十分に聴ける。
どこかへ行かなくても手のひらにスマホがあれば何とかなっちゃう時代です。
さて、学校…
いつでもどこでも学べる時代なのに大きな変化はありません。
ボクらが子どもの頃と変わらない。
先生は黒板の前に立っていて教えているし、相変わらず紙の教科書とノートを使っている。
決められたとおりに教える先生がいて、教わっている子どもたちがいる。
教室にいなくても学べるはずのに…
教科書なんて使わなくても学べるはずのに…
自分のペースで楽しく学べるはずなのに…
いつでもどこでも学べる時代です。
もっと柔軟に、そして大胆に教室のあり方を見直す必要がありそうですね。
Good Luck.