フランス滞在中に読ませていただいた本。
クリエイティブな校長になろう――新学習指導要領を実現する校長のマネジメント
校長じゃなくても今後の学校を考える上で参考になることが多い。
新採用からベテラン、臨任や非常勤の先生たち、立場なんか関係なく読んで欲しいです。
主体的な子どもを育てるためには、まず学校が主体的になる。
「学校改善のマネジメント」から始まります。
MissionとVisionが必要で、コミュニケーションを向上させてオープン化する。
仕事の習慣とマインドセットを変えることなどが書かれています。
そうなんです。
学校全体のMissionやVisionがないまま、前年度に引き続き始めてしまいがちです。
そこに個人のMissionやVisionが重なるとチームとして学校が機能します。
新学習指導要領について、「学校の軸はカリキュラム」と明言しています。
部活動ではありませんよ!(笑)
オープンなカリキュラムマネジメント、楽しく学べるリアルな授業、ボランティアを生かす…
さまざまな実践とアイデアが書かれています。
特にカリキュラムマネジメントは大切ですね。
「Well-Being(子どもの幸福な状態、心身が健康な状態)がベース」
そこからカリキュラムを考えるというのは「個から始める」ということ。
そして何よりも…
「子ども・教員・保護者・地域で学びの場を創造する」感覚が素晴らしいと思うのです。
このあたりの感覚は、学習する学校も参考になりますから合わせて読むといいですね。
オープンな校長とチーム学校という姿勢で学校が地域と共に歩んでいる。
そのためには、学校全体が「主体的・対話的に」なる必要があります。
そんな学校になるためには、「多様性を認めること」「クリティカルな思考」は大切。
それぞれの個性を生かしながら、当たり前を疑って、よりよいモノを築いていく。
そんな感覚は必須。
特別支援についてもアイデアが機能して不登校もグッと減った実践例があります。
「アイデア次第で子どもたちにとって最良の状況はいくらでも創り出せる」ってことですね。
ハッとさせられる質問もありました。
あなたは、なぜ先生になったのですか?
みなさんは、どうですか?
じゃあ、ボクからの質問を…
「あなたの学校は、なぜそこに存在しているのですか?」
家庭訪問の時期でもあり、多忙な4月だとは思いますが…
動き始めてしまっているかもしれませんが…
もう一度、考えてみませんか?
そして、平川さんの本を読んでみてください。
そう、校長になったつもりで!
Good Luck.