小さな女の子が青い箱を運んで教室へ向かっています。
どうやら20名分のミルクやジュースが入っているようです。
もうすぐ「おやつタイム」なので一生懸命に運んでいます。
彼女にとって、この箱は重い…
時々、床に下ろしては腕をブラブラとしてから再び持ち上げる。
「手伝ってあげようかな。」
なんて思いましたが、グッと堪えます。
長い廊下を歩いて、ようやく教室に到着した彼女はホッとした表情に。
ある時、コンクリートのブロックが玄関前に置き去りになっていました。
小さな子どもたちには、どう考えても重いのだけれど片付け始めました。
「落としたらケガをするかもしれない。」
そんな心配をよそに子どもたちは一生懸命に運んでいきます。
ボクは勝手に子どもたちの力を決めつけてしまいました。
「重たそうなブロック」「小さな子ども」というだけで「ムリなんじゃないか?」と…
似たようなことって、よくあるのではないでしょうか。
「苦手だからムリだよね。」
「まだ小さいからムリだよね。」
「前もできなかったからムリだよね。」
子どもたちが「やってみたい!」って思っても勝手に大人が解釈してしまう。
ボクには3人のサッカーボーイズがいます。
彼らの成長過程でも、似たような場面は多々ありました。
どう考えても突破できないだろうと思う場面で、ドリブルで相手を翻弄したり…
どう考えても届かないだろうと思う場所からロングシュートを決めたり…
どう考えても勝てないだろうと思う相手に勝ってしまったり…
「できない」っていうのは、こちらの勝手な思い込みだったのです。
ボクの頭の中を完全に超越する出来事ばかりだったので、いい意味で諦めました。
「好き勝手にやればいいじゃん!」と…
そうこうしているうちに、子どもたちはボクらの想像を超える成長を遂げます。
「あー!そんなことできるのか。」
「うわー!そこへ行くのか。」
「うぉー!すげぇー!」
みたいな感じになっていく。
もちろん、困った時にはサポートします。
でも、やってあげたり、すぐに答えを与えたりはしません。
「どうすればできるかな?」
「こうしてみるよ!」
「おー!そうか、やってみたらいい。」
例え、そこで失敗するだろうと分かっていても絶対に教えません。
できなければ、また考えればいいのですから…
「子どもたちの力」を決めてしまうのは、実はボクら「大人の頭の中」かもしれません。
本当に気をつけないといけません。
「可能性は無限大!」
子どもたちの力を信じましょう!
Good Luck.