「もう前向き座席はダメですかね?」という先生からの質問に答えます。

どこまで続く?一斉授業

久しぶりに前任校の先生たちと楽しい時間を過ごした夜…

「もう前向き座席はダメですかね?」というストレートな質問がありました。

それも一人ではありません。

「みんないろいろ悩みがあって、何かしらチャレンジしてみたいんだな。」

と感じる私からの答えは…

「ダメってことはないけど、前向いてると自分や子どもたちが頑張らなきゃでしょ。」

前を向いて背筋をピンと伸ばして黒板を見つめる。

そして、先生の話をしっかりと聞く。

明治以来、伝統的に行われてきたスタイルです。

「学びのスタンダード」も流行っていて相変わらず「教わる」感覚が抜けないのが大半。

それでも…

「主体的・対話的で深い学び」をどう実践するのかを、みんな真面目に考えているのです。

前向き座席の課題

まずは、先生たちと子どもたちの距離感です。

一番前の子は、先生に近く黒板も目の前ですから障害物もありません。

ところが、後ろにいけばいくほど前の子の向こう側に先生がいます。

どうしたって黒板は見にくいし、先生の声だって届きません。

先生の側からも同様で、後ろの子どもたちほど陰になります。

おまけに教室の後ろから跳ね返ってくるくらい大きな声を出さないといけない。

そして、何よりも前後左右の子どもたちの顔が見えにくい。

何か、話をするときには横を向くとか後ろを向かないとできません。

「横の人と話し合ってみてね。」とか「前後の人で話し合ってみてね。」

なんていちいち言わないといけないし…

そもそも…

コミュニケーションが成立していない子たち同士で話すのは難しい。

先生は、話し合いの手立てを何度も伝えなきゃいけない。

そして、上手く話し合えていない子どもたちのところが気になる。

話し合えるだけの関係性ができていないのに…

いくら頑張っても先生も子どもたちもハッピーではない状況です。

私も、ずっとそんな状況に悩んでいました。

4人1組「アイランド型」にしてみよう!

じわりじわりと広がるベンチのある教室

結論から言ってしまえば、こんな風に4人1組「アイランド型」にしてみましょう。

こうすることで、子どもたちの会話は自然に弾みます。

「おしゃべりばっかりして授業にならないのでは?」

という心配はご無用です。

もちろん、最初は慣れないのでおしゃべりはあります。

子どもたち同士も距離感が分からずにトラブルも発生します。

それでもカオスな状況は、そう長くは続きません。

お互いの顔が見えることで、他者理解も進みます。

今までは、隣の子だけに意識がいっていたのに一気に3人になります。

放っておいてもコミュニケーションの量は上がります。

知らない間に圧倒的な対話量が生まれていくようになります。

いつしか、先生も子どもたちも頑張らなくてよくなります。

「みんなで教室をつくること」を楽しもう!

みんなが輝く教室になるといいね

コミュニケーションがグッと高まると子どもたちに任せて大丈夫です。

ちょっとしたトラブルには、解決する手立てを伝えてあげます。

「何が起こった?」→「理想的な姿はどうなんだろう?」→「じゃあ、どうする?」

なんて感じで「事実」→「理想」→「手立て」というフレームワークを渡してあげる。

これだけでちゃんと子どもたちは自分たちであれこれと解決していくことができます。

そんなことを繰り返しているうちに、教室は「自分たちの空間」になります。

いわゆる「オーナーシップ」が生まれてきます。

そうなったらしめたものです。

先生は、子どもたちの観察と支援に注力できるようになります。

子どもたちは、自分たちで主体的に学ぶことができるようになります。

「ずっとアイランド型が難しかったら、頻繁に4人組にする機会を設ける。」

大ベテランの先生からは、そんなアドバイスも…

そうそう、ちょっと不安があるならば少しずつやってみればいいのです。

「主体的になろう!」とか「対話的になろう!」なんて言う必要すらありません。

まずは、できるところからチャレンジしてみてください。

Good Luck.

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