「ワーク・ライフバランス」という言葉が登場してずいぶん経ちます。
バブル崩壊以降、SOHO、フレックスタイム、育児休暇などが整備され、仕事一辺倒ではいけないという風潮が出てきました。
それによって、確かに仕組みは整ったかに見えますが現実はそうではありません。
仕組みを整える…
「それだけではダメなんじゃないか?」という問いかけをナイジェル・マーシュさんはしてくれます。
このエピソードは、多くの働く親たちにもヒントを与えてくれるはずです。
会社を早退して一緒に過ごした子どもが教えてくれたこと
ここで紹介されているエピソードは、概ねこんな感じです。
たまたま妻のいない晩、いつもより1時間だけ早く退社して息子と近所の公園でブランコなどを楽しみ、丘の上のカフェでおやつにピザを食べ、帰宅後には一緒に風呂に入り、パジャマを着せて、本を読んであげたら、眠る前に息子は「パパ、今日は今までで一番楽しかった日だよ」と伝えてくれた。
休日にどこかに連れて行くとことだけが思い出になるというわけではありません。
ディズニーワールドやプレステを買ってあげたわけではない。
子どもたちにとっては、日常こそが重要であるというわけです。
モノやイベントだけに頼るな!日常生活こそ重要だ!
当たり前のように朝ご飯が目の前にあり、一日を終えたときには家族と一緒に過ごす時間があることはとても大切です。
習い事や塾に行かせ、お金をかけて子育てを他人に委ねてしまう。
何でも買い与えることが、子どもの幸せにつながると勘違いしてしまう。
テーマパークなどへ出かけることだけが、子どもたちを楽しむ方法だと勘違いしてしまう。
子どもたちにとっては、そんなことよりも子どもの日常に親が適切な関わりを持ってくれることこそが重要なのです。
といっても、親たちが夕飯時にスマホの操作に忙しかったり、テレビにふけったり、ゲームに興じて子どもの話を聞かないというのでは本末転倒ですし、深夜までカラオケにつきあわせるなどは論外ですよね。
子どもと本当に向き合うということはどういうことなのか、再考したいものです。
システムだけ用意してもダメ!小さな実践こそが人生を劇的に変える!
ワーク・ライフバランスも形だけじゃだめだということです。
なんでもそうですが、システムだけ用意しても機能はしませんよね。
システムなどに頼らずとも当たり前のことをやればいいのです。わざわざなにかをする必要はないのです。
最小の投資を適材適所で行うことが人づきあいと人生の質を劇的に変えるのです。
本当にその通り!
我が家の子どもたちも良く言っていました。
「家の前で一緒にボールを蹴って遊んだりすることが一番楽しい」と…