正門に銀杏がある大日向小学校。
ここへ学校ができたのは昭和3年(1928)のこと。
この銀杏は、いつからあるのでしょうか。
何人の地元の子どもたちが、黄色に色づく葉を眺めながら校門をくぐったのでしょうか。
満蒙開拓団、第2次世界大戦、終戦、高度経済成長期、バブル崩壊、平成不況…
いろんな時代を経て現在に至る大日向。
平成24年(2012)には閉校になってしまった旧佐久穂町立東小学校…
最後は22名の児童しかいませんでしたが、さまざまな歴史が刻まれています。
衝撃的だったのは、満蒙開拓団として満州へ移民するための教育。
当時の小学校5年生の作文を読んだときには、なんとも切ない気分になったのでした。
そして、終戦後の先生たちの熱い平和への思い…
多くの地元郷土史を読んで感じたことは山ほどあります。
「大切に使わせていただけないといけないな」
歴史と伝統がある学校に現在の大日向小学校があるので、本当にそう思うのです。
たまたまご縁があって、閉校になった学校を活用させていただいている奇跡。
移住した人たちの家族がやって来る学校になった。
その流れはこれからもしばらくは続きそうです。
銀杏のある学校で…
はたしてどんな歴史が刻まれていくのか。
楽しみでなりません。