長野県にいるのに善光寺に行ったことがなかった。
子どもの頃から存在は知っているのに、いつだって通過するだけの長野だった。
信越線で長野までやって来て飯山線に乗り換えて津南へ行くとか…
あるいは妙高高原へ行くとかはあったんだけど長野駅の改札を出たことはない。
善光寺のご開帳がある年にしかないという酒をいただいたこともあるんだけど。
佐久穂から車を走らせて1時間30分もあれば到着する。
さすがに道路標示も「善光寺」って目立つように書いてあるから迷わない。
駐車場が境内の裏側にあるので正面からは入れないんだな。
そんなわけで、参道を戻ってみて善光寺入りをする気分を味わってみた。
真っ直ぐに伸びる道路沿いにレトロな建物がずらりと並んでいる。
古くからありそうな宿や飲食店の数々…
蕎麦屋とかおやきの店とか、はたまた喫茶店とか…
宿坊と思われるところも左右に並んでいた。
今日は人通りも少なめだったようだけれど、ピーク時はかなり賑やかそうだ。
一つひとつの店をゆっくり眺めたい気分だけれど日が暮れてしまいそうなので足早に。
仁王門をくぐり抜けると仲見世となる。
こちらの左右にお土産店などが並ぶ。
どれも長い歴史を持っていそうな店構えだ。
おしゃれなスターバックスもあるんだな。
山門に抜けて本堂のある境内へと進む。
おみくじを引いてみると「吉」
それによると9月がターニングポイントのようなので地道に努力しようと思う。
本堂の前に気になる経蔵があった。
「経典が格納してある輪蔵を回すことによって経を読んだときと同じ功徳が得られる」
というので三堂(本堂内陣、経蔵、山門)史料館参拝券を買って回す。
なんでも6000冊を超えるお経が収納されていて重さは5トンだとか…
結構な力を入れて一人でグルリと一周させてみた。
「お疲れ様」と係をしているご老人は笑う。
その後は本堂、史料館、山門と見て回る。
「なぜここに大きな寺院が建てられたのか」
「諏訪神社と善光寺、なぜ信州にこれだけ大きな神社仏閣があるのか」
頼朝が来たり、江戸幕府も重んじていたり…
興味はつきないので、また行ってみることにする。
今度は列車に揺られて泊まりがけで行ってみようと思う。