秋の風が心地よい丹沢・大山の麓。
ようやく学校横の稲刈りが始まりました。
そんな光景を目にすることができる子どもたちはラッキーです。
「ずっとこうであってほしい」
子どもたちは口をそろえます。
田んぼに囲まれていることが一つの自慢ですからね。
さて、2022年度の前半を終えました。
子どもたちには、毎日のように進化する姿を見せつけられた気がします。
そりゃあ、いろいろあるんです。
全てオープンですから衝突だって毎日のように起こります。
課題はいつだって山積みです。
やればやるほど次の課題が出てきますから終わりはありません。
一人ひとりの物語を大切にする土台は整ってきたと思っています。
それぞれのペースで学ぶチャレンジもアップデートされています。
まだまだ足りないのはボク自身の教師力。
今日になって再認識したことがあります。
今を生きる子どもたちとボクら昭和世代では大きなギャップがあるのです。
例えば「お買い物」
ボクら昭和世代なら、決められた金額のお金を持たされて買い物に行く。
リアルなお札と小銭で計算をしながら買い物をする。
買い物かごに商品を入れて、レジで足りなかったらかっこ悪い。
そんなこともあって慎重に品定めをした記憶があります。
ところが、今の子どもたちは自分たちで買い物をする機会が少ない。
子どもたちのいる町には駄菓子屋があったけれど今はほとんどない。
なのでリアルなお金を持ち歩いて買い物をする経験も極端に少ないのです。
おまけに電子決済も浸透している。
「だって○○Payだよ!」
なんて自慢げに語ってニヤニヤ笑っている。
これが算数の学習にも影響を及ぼしています。
「どうして数字の概念や数式が出てこないのか」
どうやらヒントはリアルな体験の不足にあるようです。
ということは、丁寧に文章を読んで状況をつかむことが必要です。
「ちょっと読めば分かるよね?」
そう思っていたボクの認識は甘かった。
ということで…
年度の後半はより丁寧に文章から状況を把握できるようにしたい。
一方で、災害などの情報についてはリアルな映像をバンバン入手する。
「ほー!そんな情報源から、こんなことまでいとも簡単に知ってしまうのか」
なんて驚きのシーンが続出します。
今時の子どもたちは本当に凄いなって思います。
もっともっと子どもたちの世界観を見つめながら学びの場をつくりたい。
そんなことを思う2022年度の折り返しです。
チャレンジは続く。