改めて先人の暮らしに思いを馳せながら考える7月。
石積みのレンガを目の前にして、あれこれと考えてみました。
今はホームセンターに行くとサイズの同じ石材を入手することができます。
サッとサイズを測って購入すれば花壇や外壁の出来上がり。
ところが、昔はそうも行かなかったはず…
お城の石垣、街中、田畑で目にする石垣の石は大小様々です。
小さなものから大きなものまで本当にサイズはまちまち。
それも全くもって同じ形状やサイズがない。
ごちゃ混ぜで数え切れないほどの石が重なり合っているのです。
そんな集合体が大きなお城までを支えている。
さらに、外壁になったり、あるいは建物そのものになっていく。
小さなものから大きなものまで全ての石が支え合っているんです。
ボクら人間も同じはず…
石積みのレンガのように組み合わさって生きている。
それが何百年、何千年という文化を創り続けて来たのだと思うのです。
「みんな自分と同じはず…」
と考えて毎日を過ごしていると窮屈になります。
「みんなバラバラで唯一無二なんだな…」
って考えられると少し毎日に余裕が生まれるかもしれません。
揃えようとするばかりではなく、違いを認めながら組み合わせる。
自分たちのエゴを押しつけるのではなく、相手にはどうなのかを思いやる。
そんな気持ちが平和を生み出すのではないでしょうか。