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「立冬」中学受験生の母とみかん

みかんの季節が到来!

つい数日前まで半袖で外を歩いても汗をかいたような気がしましたが…

一気に空気が入れ替わり慌てて冬用の服を出しました。

今日は「立冬」ですね。

まさに冬の入りということで北海道からは雪の便りも届いています。

そうそうアメリカ大統領選挙もありました。

トランプさんの再登板が決まり、何かと物議を醸しているようです。

ハリスさんになったとしても何かしら起きるのが世の中なんですけどね。

どうにもならないことなんていっぱいありますよ。

自分ではどうにもならないことで不安を覚えても仕方がありません。

SNSなどの情報に振り回されてもいけません。

ただただ目の前にあることに向き合って一日一日を生きること。

なんの確証もない未来を悲観して不安の中で生きる必要はありません。

そろそろ受験生や、その保護者はピリピリとしてくる時期でもある。

「あのさ、結果を想像してイライラしてもしょうがないでしょ」

「そんなふうにイライラしている時間がもったいないよ」

「だいたいね、試験に落ちたって命を取られるわけじゃないんだよ」

長かった教員生活の中で子どもたちに伝えてきたことです。

「くわまん!それってひどくない!命がけなんだよ。こっちは!」

なんてことも言われましたが…

「ボクもね、何度も不合格もらってんの。浪人もしたよ。大学でも就職でも」

「へー!そうなんだ!」

「そりゃあ、その時は死ぬほど恥ずかしかったし情けなかったさ」

「え?浪人ってなんだ?」

「だからさ受験ごときに命なんてかけなくていいんだよ」

なんていう会話もよくしていましたね。

「あのさ、結果は結果。ダメならダメで次にどうするかだよ」

そんなことを高校生のボクに教えてくれた先輩たちもいて救われた。

もちろんテストの点を取る人たちが羨ましいこともあった。

「あの人たちとは頭の構造が違うのでボクはダメなやつなんだ」

って卑屈になっていた頃もあったのです。

ほんと闇(汗)

今や書店では中学受験の成功体験が特集されている雑誌があったりする。

大学受験ならわかるんだけど、今や小学生の親たちが読むようになった。

でも…

それってテストっていう名のものさしで子どもたちを測っているだけ。

なんて狭い世界観なんだろうって思っちゃうのです。

「受験なんてやめなさい!」

って保護者を説得してやめさせた事例もあります。

明らかに過剰なストレスが子どもにかかっていた。

さらには受験のイライラで母親が殴られていたなんてケースもあるんです。

「これまでお金もかけてきたんですから最後まで頑張りたい」

「子どもだって頑張っているからストレスがかかっていると思うんです」

「私が殴られるのは仕方がない」

こんなケースは一度や二度ではありません。

確証のない未来のために自分が傷つくことに耐えてしまう。

「まあ、みかんでも食べましょう」

なんだか急に思い出した面談のエピソード。

今この瞬間に感じていることを大切にしてほしいと思ったのかもしれません。

冬が始まります。

みなさん、暖かくしてお過ごしください。