毎日の生活において、理想と現実のギャップに悩む子どもたちがいます。
小学校高学年や中高生となる思春期には自我も出て、より深く自分のことを考えます。
理想はあるけれど思うようにならない自分…
彼らは内面を冷静に見つめることが難しい時期を過ごします。
時には自暴自棄になり、大好きなことを辞めてしまうこともあるでしょう。
「本当にこれでいいのだろうか?」
「このまま進んでもいいのかな?」
「もっと違う楽しみがあるんじゃないかな?」
いろんなことに悩みを抱えるのが思春期の子どもたちの姿です。
さまざまな葛藤を通して大人へと少しずつ成長していく。
だからこそ、友だちや分別のある大人が寄り添うことが必要になります。
ゴチャゴチャしている頭の中を整理するサポートをしてくれる仲間です。
友だちに悩みを打ち明けたり、大人に相談してみたりして対話する。
対話を繰り返しながら自分を見つめて進んでいく。
そうやって、その時の最上の答えを探し求めながら人生を歩み続けるのです。
そんな子どもたちに寄り添う時に忘れてはならないことについてお話しします。
もちろん、大人同士のコミュニケーションにもどうぞ。
“フラットな関係性”が何よりも大切!
できるだけ同じ目線になるように同じ高さの椅子に座って対話します。
立っていると上から見下ろされている感じがしますから心はオープンになりません。
どこかに腰を下ろして安心して話せるようにします。
どこに位置するかも大切です。
カウンターテーブルに一緒に座るように横に座る方が話しやすくなります。
対話する相手は戦う敵ではなく仲間です。
誰かが正面に立つと威圧感を感じてしまう。
反対から悩みに対峙すると問題は解決しにくいものです。
同じ角度からじゃないと本質的な部分へアプローチできませんよね。
横に座れなければ斜めでもいいでしょう。
可能な限り同じアングルから観ることが重要です。
こうすることで悩みは、難しそうな問題から一緒にクリアすべき課題に変身です。
オープンマインドで一緒に考える。
“フラットな関係性”を何よりも大切にしましょう!
“答えは自分自身の中にある”ことを意識する!
何よりも子どもたち自身が最後の答えは自分で出していくという前提に立つことです。
大人は自身の経験と照らし合わせてアドバイスをしてしまいがちです。
子どもたちにとって自分の歩んできた学習やスポーツの経験は参考にはなります。
同じような体験をしたこともあるでしょう。
ですから、話をしてあげることは悪いことではありません。
しかしながら、それは自身の物語に過ぎないことを忘れないようにしましょう。
悩んでいる子どもたちや保護者の置かれている環境は違うものであること。
時代背景も大きく変化していることを考慮する必要があります。
対話を通して子どもたちが自分なりの最適解を見つけることが重要です。
最初は言われたとおりでもかまいませんが、最後は自分で選んで行動する。
そうすることで自立心を育むこともでき、自分の行動に責任感も生まれます。
自分で決めてチャレンジし続けることを応援していく。
“答えは自分自身の中にある”ことを意識しましょう!
“それぞれにとっての価値”を大切に!
学校やチームなど、どこかの組織に属して日々を過ごす理由は人それぞれです。
なんとなくもあるかもしれないし、心地良いから居続けることもあるでしょう。
ホントにいろんな条件があって、人それぞれの価値観や認識には違いがあります。
その一方で、組織には共有されたビジョンや全員に課せられたミッションがあります。
さらに組織が生み出す価値もある。
「我々の存在価値はどこにあるのか?」
「そこにいると何を得ることができるのか?」
「自分が成長できる空間なのか?」
子どもたち、保護者、先生や指導者が揃ってこれらの問いに答えられることが大切です。
「我々は何者か?」
明確であればあるほど組織への帰属意識は高くなります。
思ったことを口にすることができ、不完全な自分をさらすことができる。
安心して対話を繰り返すことで組織も個人も一緒に成長していくことでしょう。
“それぞれにとっての価値”を大切にしましょう!
最後に…
Players Firstを忘れずに一緒に考えていけばいいんです。
みんな仲間なんですから!