総括教諭の研修会がありました。
東京などでは主幹教諭と呼ばれるポジションで、いわば中間管理職です。
テーマは「マネジメント」
大学院で学んでいたこともあり興味を持って講師の話を拝聴…
転換点にあるこれからの日本の教育にどのように向き合い、学校が機能しなけらばならいのか。
一言で言うと、そんなことを考えさせてくれる内容でした。
2020東京五輪に向けて批判が集中する文部科学省ではありますが、未来に向けた提言もちゃんとあるのです。
中教審の答申などを読めば、今の時代に何が足りなくて今後どのように教育を創造するのかがわかります。
世界が加速度を上げて変化しているのに学校現場はそのままでいいのか?
外的な環境が変わっていくのに内的な環境は変わらない。
環境の変化に気づかず旧態依然のままやっていたら衰退するのみです。
常に変化に対応できるアンテナを広げ、柔軟に対応できるようにしておきたいものです。
ビジョンに基づいた重点項目を毎年きちんと見直していますか?
という言葉にハッとさせられます。
とその前に…
学校現場で全員がイメージできる明確なビジョンは共有されているだろうか。
共有されたビジョンに向けて個人が力を十分に発揮できているだろうか。
おかげさまで学年では、しっかりとイメージを共有できています。
その中で個人が成し遂げたいビジョンをしっかりともって行動することを良しとしています。
「チャレンジがあること」 「リスペクトがあること」 「スマイルがあること」
この3つが生まれる教室空間を創り上げることを大切にしています。
でも、学校全体としては十分とは言いがたいの現状です。
変化に対応できる組織へよりよいチームへの転換が必要です。
研修の中で、こんな言葉が出てきました。
組織は生物と一緒、環境の変化に対応できなければ死んだも同然。
その通りです。
環境が変化するのは当たり前なわけですから、その変化に気づいて細かな修正を加えていくことです。
時には、大胆に変革することも必要となります。
今日の研修を受けて、この本を思い出しました。
[amazonjs asin=”4396112068″ locale=”JP” title=”変われない組織は亡びる(祥伝社新書206)”]
会社も、役所も、ありとあらゆる組織が変われないでいる。このこままでは競争に勝ち残れず、もはや亡ぶしかなくなるだろう。
学校やスポーツクラブも同じです。
変化を恐れる人たちが手を組み、予定調和がはびこる。
目が組織の外側に向いていない。組織の自浄作用には期待できない末期段階である。
もしも組織がこんな状況だったら明るい未来はありません。
実際の変化を引きおこせるのは、個人の意志と行動の力だけしかない。不全の原因に立ち向かい、これを突破していく個人の戦いだ。
誰かが変化に気づき、新たなビジョンを語り、行動していかなければ組織は変わりません。
みんなが変化に対応できるアンテナを持つことも大切。
共有されたビジョンがあれば、個人の行動も変わるはずです。
スポーツジャーナリストである二宮清順さんの言葉
個人を生かせない組織というのは、組織として魅力に欠ける。自己主張と自己中心主義とは別物です。自己主張が許容される組織でないと、組織としても成長もしません。組織を伸ばせる個人の力が必要です。しかし、自己中心的であってはいけない。たんにわがままにふるまう個人は認められませんから、組織と個人が共存できる、そういう社会でないとダメではないかと僕は思うんです
スポーツでも個人の特徴が出せるチームは強いです。
自分の特徴を出せないことほどつまらないことはありません。
ルールや既成概念に縛られるのではなく、時代の変化に対応しながら個人が生き生きと戦える。
教室、学校、スポーツクラブ、ありとあらゆる組織が進化しながら未来へと向かう。
そんなところに尽力したい。
今日の研修もタイムリーな話題でした。
感謝。