3学期も終盤に近づいています。
5年生のクラスも解散の日が刻々と迫ってきました。
毎度のことで子どもたちには申し訳ないのですが…
「ボクがここでやっていることって何なんだろう?」
って思ってしまいます。
「サークルのある教室」でもなく…
「ホワイトボードのある教室」でもなく…
「自主学習をする教室」でもなく…
「PAをする教室」でもなく…
「アクティブ・ラーニングをする教室」でもなく…
まあ、みんな取り入れてはいるんだけど(笑)
これらだけをやっているんじゃクラスは成り立たない。
クラスが成り立たないっていうか、子どもたちは育たない。
根底に流れる哲学みたいなものがあるんです。
目の前にある課題に、それぞれの子どもたちがどうやって立ち向かうのか?
チャレンジ…
学習指導要領があって教科書もあるわけです。
それぞれの単元目標は山頂みたいなもんで…
どうせ登るんなら自分なりに登らせたいと思うのです。
みんなで同じように教えられて基本問題を解いていく。
できる子にとっては簡単すぎて、できない子にとっては苦痛でしかない。
そんな瞬間を無視して一方的に進められる授業ってやつね。
ここで、できる子は頭がいいとか言われて、できない子はバカと言われる。
ボクは社会と体育は大好きだったけれど、国語と算数なんて大嫌いでしたよ。
オマケに小学校時代には勉強よりも面白そうなことに夢中。
ノートの端っこにサッカー選手の名前を書いたりとか…
野球盤みたいな図を描いて遊んでいたりとか…
それが子どもなんじゃないかって思うのです。
あれ?
何を書いているのか分からなくなってきたけど、まあいいや(笑)
ボクは正直、教室で子どもたちが自分なりに過ごしてくれたらいいと思っています。
「ちゃんと勉強しなさい!」
「ちゃんと掃除しなさい!」
「ちゃんと当番やりなさい!」
なんて言いたくはありません。
だってね…
みんな、ちゃんとやらなくちゃいけないことなんて分かってる。
分かった上で遊んじゃったりするんです。
だから、ボクはこう言います。
「おーい!今こんな感じだねぇ…」
「どうすんの?」
「みんなで考えてみればぁ(笑)」
こんなことばかり言っています。
評価基準?
ひとつしかありませんよ(笑)
もちろん仕事としては細かくありますけど…
教え子たちやボクに近い先生たちは知っている。
はい!みんなどうぞ!
「そこにチャレンジはあるのか?」
究極で言えば、これだけしかありませんよ。
「サークル」「ホワイトボード」「自主学習」「PA」「アクティブ・ラーニング」などなど…
あくまでも道具…
サッカーで言えば、シュートやドリブルやパスなどのスキルみたいなもの。
ぜーんぶ、ゴールを目指して初めて生かされる技術です。
シュートのためのシュート練習じゃGKに止められる。
ドリブルのためのドリブル練習じゃピッチの何処にいるのか分からない。
パスのためのパス練習じゃ相手に簡単にボールを奪われてしまう。
ルックアップしてゴールは常に見ていないとダメだよねって思うのです。
シュートやドリブルやパスのどれかだけができてもゴールは奪えませんよね。
しかも一人じゃ勝てるわけがない。
みんなが個々の力をやりたいように発揮してゴールを目指すのです。
そりゃあ、ゴチャゴチャだけど…
それを整理して作戦ボードに落とし込んであげるのが仕事でしょ。
そこで考えてもらって…
また、ボールを動かしてゴチャゴチャになって整理して作戦ボードに…
こんなことをひたすら繰り返して毎日が過ぎていくんです。
ゴール?
終わった日にどこまで登りつめたかは分かります。
後は子どもたちに聞いてください(笑)
だってね…
ボクだってゴチャゴチャなままですから、自分のことなんて分かりません。
ボク自身に向けた評価指標も子どもたちに向けたものと同じです。
「そこにチャレンジはあるのか?」
特に若い先生たちは気をつけてくださいね。
何かのツールを用意するだけじゃダメだってこと。
それでは、最後に質問です。
「先生である前に、あなたが大切にしていることは何ですか?」
あるでしょ!
選んでいいキーワードはひとつですよ。
それが、あなたが一番ダイジにしなくちゃならないことです。
「サークル」「ホワイトボード」「自主学習」「PA」「アクティブ・ラーニング」じゃないよ。
体調不良のリハビリの割に…
たくさん書いたな(笑)
明日からも楽しみましょう!
Challenge! Respect! Smile!