子どもたちの個性を繋ぐために必要なことは「対話」です。
6年生の子どもたちには、強烈な個性を放つ子がたくさんいます。
そんな個性がぶつかりあって低学年の頃は、とても大変でした。
教室で毎日のように起こるケンカ…
先生の言うことだって聞かないことも頻繁…
「これはさすがにまずい。」
そう考えて中学年になって学年全体で取り組んだのが「サークルになること」
当時は4クラス…
学年団で「チームビルディング」の手法を使って、みんなで取り組んできました。
4クラス中2クラスには「サークルベンチ」も置きました。
じわりじわりと対話ができる環境を整えてきたのです。
サークルになって具体的に取り組んだことは何かというと…
「自分の思いをわかりやすく伝える。」
「一人ひとりの主張を最後まで聞く。」
まずは、ここからでした。
「座ってサークルになって」というのもポイントです。
立ったままだったり正対したままだったりすると闘争的になってしまいます。
まずは、座って心を落ち着かせて話すこと。
これは、先生と子どもたちの関係でも同じ…
先生が立ったままだったり正対して立つと威圧的になるし、子どもの視点に立ちにくい。
サークルベンチに腰を下ろして対話するのが重要です。
ベンチがなくても、みんなで話せるようにサークルをつくって対話すればいい。
そんな場を通して…
「やってみたいと思っていることは何なのか?」
「何をどうしたいのか?」
という主張を徹底的に聞いてみる。
「なるほどなあ。」
「そういうことだったのかあ。」
と個々の主張を把握した上で自分の思いも伝えていく。
「○○ちゃんは、こうしたいんだよね。でも、ぼくはこうしたいんだよなあ。」
「じゃあ、どうしよっか?」
なんて感じで対話を繰り返していくうちにお互いの個性を認め合えるようになりました。
強烈な個性を生かしながら、みんなで協働することって難しい。
それでも「対話」することで個性はしっかりと繋がるのです。
そんなことを子どもたちが証明してくれています。
子どもたちの個性を繋ぐために必要なことは「対話」というお話でした。
Good Luck.