朝からイエナプランスクールではなく普通の公立小学校へ。
広大な牧場地帯にある児童数26名、創立100年を超える小さな学校です。
中学年のクラスと高学年のクラスを参観。
といっても子どもたちの様子を見るのではなく若い先生の仕事を観察。
授業の進め方、話し方、関わり方など見てフィードバックします。
オランダ語は分からない(汗)
それでも、子どもたちの反応や態度から推測できるだろうと必死(笑)
先生は説明したけれど子どもたちは今ひとつ分かっていない感じだったり…
子どもたちのやりたいことを上手に拾ってあげられなかったり…
子どもたち同士の対話がなかったり…
気になることは多々あります。
小さな学校なので複式学級…
先生は時間のやりくりをしながら、年齢ごとに学びの場を提供します。
これは、どちらのクラスも大変そうでした。
まずは、中学年のクラスへ。
まだ1年目の先生が担任をしています。
笑顔を絶やさず、ずっと穏やかに話す姿にはナイスです。
授業中の子どもたちへのサポートもグッド。
授業の計画もしっかりとできていているようでスムーズです。
このあたりはEdwinと同じ見立てでしたが、彼は彼女の言葉づかいが気になったようです。
「Masa、使う言葉が子どもたちには難しいんだよ。」
という指摘がありました。
低学年なのに「具体的に」なんて言ってしまうような場面がありますよね。
「その子に分かりやすく話すことが大切なんだよ。」
「それから、まだ経験も浅いので緊張があるよね。」
「きみが、笑顔はグッドだけどグレートじゃないって言ってたことが分かるよ。」
こういうのって日本でもよくある話です。
リラックスして子どもたちの前に立てるには数年かかりますからね。
「少しずつ成長すればいいのさ。」とEdwin。
若い先生たちの悩みは日本でもオランダでも変わりません。
さて…
日本では中休み、みんな「おやつタイム」です。
ミーティングルームで休憩していると若い先生がやって来ました。
「5分したら牧場に行くんだけど一緒にどう?」ということで牧場へ。
何とも広大な敷地です。
牧場主がやって来て牛舎の扉を開けると我先に争ってゲートをくぐる牛の群れ。
寒い冬を牛舎で過ごし、ようやく春になったので放牧というわけです。
そんな牛たちの姿を間近で見る子どもたちは楽しそうでした。
「やっぱりこうやって育てるのが正解だよな。」なんて考えていたら帰路へ。
牧場の人が一口サイズのチーズをくれました。
これが濃厚でとても美味しかった。
高学年のクラスに入ると、そこでは英語でのトークが待っていました。
子どもたちが3人ずつやって来ます。
自己紹介をして握手…
「何か聞きたいことはあるかい?」
と話しかけますが、意外にもシャイで質問が出てきません。
仕方がないので私の方から質問をしました。
「どんなスポーツが好き?」
「マウンテンバイク」「乗馬」「釣り」「ハンドボール」などはオランダらしい…
でも、やっぱり一番人気は「サッカー」でした。
「どこのチームが一番好きか?」という問いには全員「フェイエノールト」と答える。
何だか不思議(笑)
「金曜日にGo Ahead Eaglesの試合を観に行ったよ。」と伝えたら、みんな苦笑い(笑)
「このクラスはどう?」
「学ぶのは楽しい?」
なんていう質問には、みんな「ビミョー」という感じでした。
なかなか自信をもって「楽しい!」と言えるレベルにまでは到達していません。
そうこうしているうちにランチタイムです。
高学年の先生と2人で食べることになり、あれやこれやと会話します。
「子どもの興味関心やモチベーションを大切にしている。」と語ってくれました。
「常に学び続けることだよね。」ということは世界共通であることも確認できました。
午後は、再びDeventerへ戻ってEdwinについて回ります。
不在だった午前中には、他校から校長先生を含む5名の先生たちが来校。
イエナプランスクールの様子を見ていたようです。
「良かった点」と「ここはイマイチな点」をフィードバックしてもらっています。
こういうのって双方にとってプラスになる取り組みだと思います。
それも気軽に平日の午前中に交流している。
日本の学校では、ほとんどないスタイルなのではないでしょうか。
その後は、またまた、あちらこちらの教室を回って声をかけるEdwin。
一回りしたら電話して、LANの工事の人たちと話して、先生にフィードバックして…
とにかく動き回るのでした。
「機動力って大切だな。」「体力も必要だぞ。」ということを再認識する月曜日。
明日は、もうひとつのde kline planeetへ。
まだまだ学びは続きます。
Good Luck.