ほぼ満開となった桜には青空と校舎が似合う。
氷点下の朝だったけれど昼間はグンと気温も上がり春の陽気に。
今日は外でサークルをする子どもたちの姿もあった。
タンポポが咲き乱れチューリップも咲いて本当に華やかだ。
そんな春の陽気の下で子どもたちは本当にリラックスしているように見える。
午後、上学年(4年生から6年生)の活動をサポートした。
といっても緊急車両として軽トラで大日向の4区と5区を回る。
龍興寺を折り返し地点とするルートなので先回りして安全確認。
あちらこちらに花が咲いていて本当にいい季節だ。
子どもたちの歩くペースを気にしながら龍興寺周辺で合流。
脇道を上がって軽トラを止めて境内へ入るのだが…
そこにいるはずの子どもたちがいない。
良く見ると本堂の入口に子どもたちの靴が綺麗に揃えてある。
「おいおい!まさかね?」
と本堂へ入ると住職さんと子どもたちが話をしている。
1590年に創建されて大日向のシンボルでもある歴史あるお寺さんだ。
秩父事件の舞台にもなったことがある。
そして、満蒙開拓団で散った多くの人たちの供養塔もある。
本堂の中は、子どもたちにとってもミステリーワールド。
ご本尊に五百羅漢、数え切れないほどの仏像が並ぶ。
なんとも荘厳な空間でもあった。
そんな中で子どもたちはいくつかの質問をする。
臆することなく、疑問に思ったことが自然に出てくるのがいい。
そんな質問に住職さんは快く応えてくれる。
散歩で境内へお邪魔したつもりが校外学習になった。
学校長として御礼を述べる。
「いえいえ同じ大日向ですから、またどうぞ!」
ニッコリと笑う住職さんには感謝しかないなあ。
子どもたちも嬉しそうに本堂を後にする。
「ありがとうございましたー!」
という声も弾んでいるように聞こえた。
こういう本物に出会う体験は子どもたちの心にも響くんだよね。
「世界に目を向ける」
本校が大切にすることのひとつだけれど、大いに刺激を受けたよね。
大日向の皆さま、本当にいつもありがとうございます。