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中村龍太さんに学ぶ「これからの働き方」

出世しなくても、幸せに働けます。 複数の仕事で自分を満たす生き方

出世しなくても、幸せに働けます。 複数の仕事で自分を満たす生き方

台風と温帯低気圧が通り過ぎた日本列島は酷暑という火曜日でした。

そんな暑い日とは全く関係ないけれど書店でたまたま見つけた龍太さんの本を紹介しますね。

龍太さん、仕事でご一緒させてもらったご縁があります。

ちなみに、ボクのプロフィール画像は取材時に龍太さんが撮影してくださいました。

直近はこちら

「どうやって子どもたち一人ひとりと向き合うの?」─自律と共生を育むイエナプラン認定校のICT活用実証実験レポート【大日向小学校】
日本で初めてイエナプラン教育の認定校となった大日向小学校とサイボウズは業務システムを簡単に構築できキントーンを活用した持続可能な学校教育モデルの実証実験を2020年4月から行ってきました。取り組みを始めて約1、大日向小学校ではどのようにIC...

サイボウズでも働いているのですが、たしかに人参も作っているとは聞いていた。

「なるほど、こういうことかー!」

ページをめくる度に驚きと新たな発見の連続。

「複業家」とは、一つの仕事だけでなく、いくつかの仕事を掛け持ちしながら働く人のこと。そのパイオニアとして知られる著者は、現在、IT企業のサイボウズで週4日働きながら、自営の農家で人参を育てたり、依頼があればドローンで動画撮影をしたり、パエリアづくりを教えたりもしている。(書籍紹介ページより)

なるほど、「副業」ではなく「複業」なんですね。

「終身雇用が崩れ、公務員がいちばん危ない」なんてことも言われる昨今。

「やりたいこと」を仕事にする働き方は今後も広がるかもしれません。

だって「やりたくないこと」をしていたらメンタルにもよくない。

結果、ストレスを抱えて身体も心も壊れちゃったら元も子もありません。

子どもだって大人だって「やりたい」ってことを起点にしたら熱量が違う。

「好き」がベースにあれば何だって楽しめそうです。

今はこんなユニークな働き方をしている著者だが、かつては本業一本にまい進する超会社人間だった。転機はマネージャーとして二度も大きな挫折を味わったこと。自信も出世という目標も失い、眠れないウツの一歩手前のような状況にまで追い込まれた。そこからどのように自信を回復していったのか、そして最終的に複業家として歩み出すに至ったのか──。(書籍紹介ページより)

龍太さんとて、多くの悩みを抱えて大きな挫折も味わっている。

こちらは、ご本人しかわかりませんけれど似たような体験はしているので何となく推測しつつ…

そんな中でも自らを見つめ直し「やりたいこと」「やるべきこと」「できること」を再考する。

そして、行き着いたのが「複業」ってことなのかなあと思いながら読み進めてみました。

また、複業に興味はあるけれど、何から始めていいかわからない人に向けて、著者が“人体実験”を通してたどり着いた「複業の芽の見つけ方・育て方」も紹介。(書籍紹介ページより)

“人体実験”っていう言葉が何ともいい。

「人生は壮大な実験だ」と本田直之氏が言っていたことを思い出します。

ボクも唯一無二の自分だけの人生という名の転がしながら実験中。

龍太さんは、結果、コラボワークスを設立。

collaboworks | 好きと生きる
"好きと生きる" の信頼から生態系コラボレーションによって価値の新しい可能性を生みだす

「好き」を起点に複数のサービスを展開しています。

ボクは、その在り方がいいなあって思います。

それは報酬に関わる考え方にもよく現れている気がします。

「お金」「経験」「つながり」

この3つが報酬となる。

ボクらはついつい報酬といえば「お金」みたいに考えがちですが、それだけじゃありません。

「経験」は良いものも痛いものも大きな財産となりますし…

「つながり」はボクも生きてきた中で大切なことだと実感しています。

この3つがバランス良く報酬として得られることって超重要ってこと。

自分ができること、かつ人から感謝されることで活動範囲を広げる。(本文より)

こんな一節が出てきます。

「いやいや、自分にできることなんてそう多くはない。」

そんな声が聞こえてきそうですが、あれこれ自分を棚卸しするといいかもしれません。

そうそう、この本の中で声に出したら上手に言えない言葉が出てきました。

「エフェクチュエーション」

なんじゃそりゃ?

早口ではもちろん、普通にも言いにくい(笑)

この言いにくい言葉については、こちらのページが詳しいのでどうぞ。

エフェクチュエーション5つの原則 – 起業家を成功に導く「エフェクチュエーション」とは何か(前編)
以前、創生する未来「人」その3において、サイボウズ / NKアグリ / コラボワークス 中村龍太氏をお迎えした際に、「エフェクチュエーション」という経営の方法論の話題が飛び出した。今回は、この理論について掘り下げてご紹介
一般社団法人創生する未来のエフェクチュエーション実践事例 – 起業家を成功に導く「エフェクチュエーション」とは何か(後編)
日本でも注目を浴び始めた経営理論「エフェクチュエーション」。前編では「エフェクチュエーションとは何か」という点を中心に説明した。後編は具体的なアプローチとして、一般社団法人創生する未来の事例を題材として、エフェクチュエー

エフェクチュエーションの動力学モデル。
まず、自分に何ができるのか? という手持ちの手段から考えていく。そして自分から影響を与え、周りを変えていき、不確実な未来をコントロールしていく。(上記Webサイトより)

思わず大日向小学校の「自立する」「共に生きる」「世界に目を向ける」を思い出した。

「まずは、自分から」は、「7つの習慣」(フランクリン・コヴィー)の原則の1でもある。

おっと…

話を戻しましょう。

これからの働き方のヒントだと思っているのは、大人だけじゃなくて子どもたちにも。

自らの「好き」をベースに世の中に貢献できたら嬉しいですよね。

ガリガリと勉強して、偏差値の高い学校へ行って、名だたる企業へ入っても幸せとは限らない。

そんなことはもうあちらこちらで言われていることです。

もちろん、いろんな人生があるわけですからそれぞれでいいのですが。

子どもたちも好きをベースにワクワクしながら大人になってくれたらなって思っています。

みんな唯一無二のスペシャリスト
人にはそれぞれ生きてきた道があります。どんな経験も、それは唯一無二の経験です。その経験を因数分解すれば、誰だって専門性を兼ね備えた人材なのです。(本文より)

大人だけじゃなくて子どもたちも同様に唯一無二のスペシャリストですよね。

知らず知らずに専門性を備えた大人へと成長していく。

そして、ボクら大人も人生を終える時まで成長していくんだなって思います。

勇気をもらえる、人生を楽しめそうな一冊。

未来を生きる子どもたちの働き方のヒントになりそうなので、多くの方にオススメしたい。

龍太さん、ありがとうございました。

 

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桑原 昌之

くわさん✨️
スポーツと教育の現場に関わる教育研究家
「ともに歩もう、この先の秦野へ」秦野市議会議員
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