教育の現場に関わって35年が経ちました。
夏休みには数え切れないほどの研修講座や講演会に参加したという歴史があります。
市教委勤務時代に企画や運営を覚え、40代となってからは自ら講座を開き講演活動もするようになりました。
「悉皆研修や自主的に参加する研修も割と真面目なものが多すぎるんじゃね?」と改めて実感しています。
というのも…
秦野で初めて開催された「オモロー授業発表会inHADANO」が面白すぎたから(笑)
チラシには「愛と調和のムーブメント 丹沢から日本の教育を変えよう」なんて書いてある。


「おいおい!それって大げさなんじゃない?」
そんなふうに思われるかもしれませんが…
登壇者の話を聞いたら面白すぎて更には本当に日本の教育が変わるかもって思えるはず。
小中学校教諭、養護教諭、特別支援学校教諭に日本語を指導する先生、子どもの居場所づくりをする人…
それぞれの登壇者が、自らのフィールドで想いを込めて取り組んできた実践を発表。
さらには性教育にチャレンジする高校生3人組「セクテル」のお話も。
皆さんの発表を聞かせていただいて、心がポカポカと温まりました。
改めて「感じる」「信じる」「繋がる」ことの大切さを再認識。
これはきっと…
登壇者の皆さんから「愛」を感じることができたからだと思うのです。
愛情をもって目の前の子どもを見つめて、いろいろなシグナルを感じて受け取る。
その受け取ったシグナルを自分の頭の中で咀嚼してアクションを考える。
ちょっとしたアクションを起こしたら、また子どもたちの力を信じて再び感じる。
さらには、他の人たちの実践をも柔軟にキャッチして取り入れて、お互いの実践が繋がっていく。
「おー!それいいね!」
「なにそれ?面白いじゃん!!」
「へぇー!そんなのあるんだ!知らなかったなあ」
ってポジティブに受け取ることで、お互いにアップデートできちゃうのが本来のあり方ではないでしょうか。
あまりにも真面目すぎる研修や、自慢げに実践発表しちゃうイベントとは一線を画す発表会でした。

それぞれの発表に感動しちゃったのでマイクを握ってお話させていただきました。
「ん?秦野の学校って何だか面白いんじゃね?」って思えるよう、気軽に日頃の実践を発表しましょう!
私も教育の現場にいて、日頃のちょっとした実践などを世に問うなんてことは恥ずかしい時代もありました。
「えー!そんなことしちゃうの?何だよそれ!」というくらいの実践じゃないと発表できない空気を感じたことも…
「私ごときが皆さんの前で発表するなんぞ、恥ずかしいので遠慮しておきます」という声もありますよね。
でも…
他の先生たちが学校内で繰り広げる日頃のちょっとした実践を知ることができたら本当に助かるのです。
さらには、他校の先生たちの間でもアイデアとアイデアが繋がっていくことで学校現場が面白くなる。
あまり公にならない実践知が学校現場に集まっているのですからシェアしまくりましょう。
そうそう…
秦野には、他の自治体に負けない「美味しい水」と「豊かな自然」があります。
そこに、日頃のちょっとした実践を通して学校の面白さが伝わったら「教育移住で人気!」も夢ではありません。
少子高齢化は止まりませんが、人が集まることによる「にぎわいのあるまちづくり」はできるはず。
その可能性を「オモロー授業発表会 in HADANO」が示してくれたような気がします。
そしてもう一つ…
オモロー授業発表会で「学校の先生という仕事は本当に魅力あふれるものだ」ということを世に広めましょう!
ブラックだの、教員採用試験の出願倍率が低下するだのとネガティブなことばかりが報道されています。
たしかに大変な仕事であることは教職歴30年超ですから身に沁みるほど理解していますが…
それ以上に子どもたち、保護者の皆さん、同僚である先生たちや地域の人たちと共に空間をつくることは楽しいものです。
「日本の教育を変えよう!」
「教育の本丸は公立学校である。」「地域の小中学校にも、必ず夢見る先生たちがいるはずだ。」
「オモロー」はそんな思いで立ち上がったコミュニティですが、その可能性を十分に感じられる場でもありました。
関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
素敵な場をつくっていただき、本当にありがとうございます。
次回(12月26日)も楽しみにしております。
「レッツ!オモロー!!」
