先日、風海さんでいただいた新潟県南魚沼市塩沢の酒「鶴齢」
これがなかなか美味でした。
父のルーツに近い魚沼の酒でもあり、いい気分でいただきました。
青木酒造は全国を代表する豪雪地帯、新潟県 魚沼地方に位置する造り酒屋です。1717年の創業以来、300年もの長きにわたり絶えることなく酒づくりを続けております。
「鶴齢」に代表される青木酒造の酒は、雪国のもたらす様々な恵みと越後杜氏による伝統の技によって生み出されます。
遠くに越後の山々を望み、魚沼川沿いに広がる田園地帯。
冬は豪雪で知られる魚沼地方は、日本有数の米の産地でもあります。
広大な田んぼを守ってきた伝統には凄みがあります。
300年の伝統というのが何とも素晴らしいところです。
青木酒造が酒づくりで一番大切にしている「和合」の精神。それは、杜氏や蔵人、酒米を栽培する農家の人々ら「造り手」と、酒屋や料理店などの「売り手」、鶴齢を愛飲してやまない「呑み手」による和合によって、善い酒は生まれるという考え方です。
和合の背景にあるのは、新潟人ならではの「耐え忍ぶ精神」と「助けあう心」。お互いを思いやり、慮り、時には我慢し、時には励まし合い、時には喜び合って、初めて和合の精神は成立します。
「和合」って素敵な言葉です。
「造り手」「売り手」「呑み手」の三者が融合することで善い酒が生まれる。
まさに「三方よし」
こういうバランスが重要なのだと思います。
教育の世界でいえば「学校」「家庭」「地域」とか「子ども」「教師」「保護者」
スポーツの世界で言えば、「選手」「サポーター」「クラブ」とかでしょうね。
しっかりと三者のバランスを保つ努力をしているからこそ継続するのでしょう。
青木酒造のホームページで気になる文章を見つけました。
鈴木牧之は明和7年(1770年)塩沢に生まれた商人・随筆家で、現蔵元の先祖に当たる人物。「鶴齢」という名も牧之が命名したと伝えられています。その牧之が雪深い魚沼の暮らしを全国に伝えるために記した書物が『北越雪譜』です。構想から30年の時間をかけて出版し、雪国の風俗や方言、習慣や伝承、名産である縮産業についてなど、魚沼の暮らしの多様性と豊かさを綴った江戸末期のベストセラーです。ちなみに「鶴齢」に次ぐ青木酒造の銘酒「雪男」もこの『北越雪譜』に登場する毛むくじゃらの異獣がモデルになっています。
そう「北越雪譜」です。
父の書棚にもあって読んだことがある、豪雪地帯の暮らしぶりが分かる本です。
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久しぶりに読んでみたくなりますね。
「鶴齢」をいただきながら。
風海さん、美味しい酒をありがとうございます!
台風21号が気になる日曜日に…
Enjoy Japanese Sake.