「ベンチのある教室」から106名の子どもたちが巣立っていきました。
もう誰もいません。
外は冷たい雨でしたが、とても温かい空気に包まれた卒業式でした。
ウォーミングアップ後の一言で、涙があふれてしまい言葉が出てきません。
「卒業式はどうなることやら?」と心配でした。
いよいよ入場の時間が迫ってきました。
音楽室で涙が出たからなのか、なんとなく心は穏やかでした。
子どもたちより先に入場すると、来場者の皆さんの視線が集まります。
いつものことですが、ちょっぴり恥ずかしい気がします。
いよいよ子どもたちが入場。
スーツや袴、とても素敵な姿で現れた子どもたちは緊張気味です。
国歌と校歌を斉唱し、いよいよ証書授与となりました。
名前を間違えないように、涙で言葉がつまらないように丁寧に呼名していきます。
なんとか最後まで終えて、憧れの「以上、106名」で締めます。
最後のクラスを担任できたので初、最後に体験できて良かった(笑)
学校長の話やPTA会長の話を終えて、在校生の歌となりました。
少しずつ緊張が高まっていきます。
毎回、「卒業生の歌」で泣かされるからです。
5年生が着席すると、いよいよクライマックスへ。
グッと成長した子どもたちがステージへと移動します。
呼びかけが始まるって「あれ?」という感覚になりました。
「おいおい!いつもより緊張しているじゃん。大丈夫か?」
そう、いつも度胸満点なはずの子どもたちは緊張気味なのです。
そんな姿を見ていたら涙の出番はなくなりました。
「最後のチャイム」を歌う姿を見ていても涙は出ませんでした。
子どもたちの素敵な歌声を丁寧に聴く。
閉式の言葉後は、いよいよ退場の時を迎えました。
学年の先生たちと出口に並んで子どもたちを待っています。
どんどん、通り過ぎていく子どもたちを観ていたら涙があふれてきました。
涙腺は崩壊…
それでも涙をこらえて教室に戻って最後の話。
「何を話したんだろう?」ってくらい覚えていない(笑)
「KUWAMAN!ちょっと時間ください!」
というので何事かと思っていたら素敵な時間が待っていました。
突然、音楽が流れて子どもたちが「3月9日」を熱唱してくれました。
花束や写真入りメッセージだけでなく、なんと千羽鶴まで贈ってもらいました。
その後は、雨バージョン初の試みで体育館へ戻って写真撮影が延々と続く(笑)
子どもたちと写真を撮る中で、多くの保護者の皆さんから声をかけてもらいました。
感謝を述べていただくことはありがたいですが、恐縮してしまいました。
「こちらこそ、ありがとうございます。」なんですから…
「先生、頑張ってくださいね!」
次のステージに向けた励ましの言葉もたくさんもらいました。
寂しい気分も吹き飛ぶほど、たくさんの温かい言葉の数々…
本当に、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ボクにとっては「担任として迎える最後の卒業式」だった2018年3月20日
とても素敵な一日になりました。
全ての皆様に感謝しながら、今日はゆっくり休みます。
P.S.みんなー!撮った画像、待ってまーす!