「どのように教室の出来事を捉えるのか?」という話

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子どもたちへのアプローチ

今年度も大詰め、全国各地の先生たちは成績処理や年度末業務に大忙し。

同時に来年度のことも気になる時期ですね。

「何年生を担任するのかな?」

「誰と一緒に学年を組むのかな?」

「校務分掌は何だろう?」

さまざまなことを考えながら過ごす日々かと思います。

大ベテランとか言われる私に質問が飛んできます。

「どうすれば子どもたちが生き生きと過ごせる教室になりますか?」

「教室にベンチを置いて、いったい何をしているのですか?」

「何かきっかけがあったんですか?」

若手の皆さんをはじめ、多くの先生たちからの疑問…

「よく分かんないなー(笑)」

と言いつつも「なぜ、教室にベンチが置かれるようになったのか?」を振り返っています。

せっかくなので忘れないようにダラダラと書いておきますね。

「出来事への対処」に振り回されていた日々

どこまで続く?一斉授業

伝統的な一斉授業スタイルで進めていた日常がありました。

授業の準備をして、あれこれとイメージを創ってから勇気を出して黒板の前で話を始めます。

子どもたちは、とりあえず前を向いて聞いてくれています。

ところが、一生懸命に説明をしているのに遊び始める子が出てきます。

「今は授業中だよ!先生の話はしっかり聞くんだぞ!」

なんて注意をするようになります。

説明を終えて子どもたちが課題に向き合いますが、一向に進みません。

やがて…

勝手におしゃべりを始めたり、ノートに絵を描いたりとやりたい放題になっていきます。

「おい!ちゃんとやれよな!授業中は集中!」

なんてヒートアップして怒鳴ってしまうこともあったのです。

一生懸命に勉強しようという子もいるので、当然のようにトラブルになります。

「先生、○○ちゃんがこんなことします!何とかしてください!」

当然、ちゃんとやりたい子たちからはクレームを受けます。

給食や清掃の時間になれば、当番をさぼる子が続出して同様の現象が頻繁に起こります。

「ちゃんとやらない」→「説教する」→「やっぱり、ちゃんとやらない」→「また説教する」

という無限ループ状態で、私も子どもたちも疲弊していったのです。

その頃の私には、「出来事」を見ることしかできていませんでした。

「何が起こっているのか?」だけを見て判断して対処するだけだったのです。

それは、まるでパッチワークやモグラたたきのようでした。

「モグラ(課題)が出てきたらハンマーで打つ!」

それでも、あちらこちらからモグラは出てきます(汗)

「なぜ、そうなったのか?」を掘り下げる

それぞれに活躍の場を!

悩みを解決するヒントは、やっぱりスポーツの世界にありました。

指導していたジュニアサッカーの現場で自チームが失点します。

「なんで決められるんだよ!お前ら、やる気あんのか?」

なって言ってしまったら残念なコーチですが、そんなことはしません。

スポーツの現場、特にバレーボールやサッカーでは分析するクセがついていたからです。

たいていの場合、失点するにもパターンがあります。

指導していたチームでは、ドリブルで相手陣内に攻め込んでいくスタイル。

時としてボールを奪われてカウンターで簡単に失点する。

そこには、もちろんシステムの問題もありました。

ドリブルする選手がボールを奪われてもフォローするために味方同士の距離が近い。

いわゆる団子サッカーで、みんながボールを触りに行くのです。

子どもたちは、我先にとボールに触りに走ります。

全くもって守備の意識なんてないのです。

「ボールを奪って、ドリブルして何人も抜いてゴールするぞ!」

というのがメンタルモデルです。

結果として、試合時間の大部分を攻撃に割いているのに失点して負ける。

そんな試合が続くのでした。

「まずは、自分でボールを運ぶことやゴールを決めることの楽しさを味わう。」

というのがクラブのディシプリンでしたから問題はなかったのですが…

「根っこへアプローチすること」で起きた変化

じわりじわりと広がるベンチのある教室

さて、話を教室に戻します。

授業に集中できない子が多発する原因は様々ですが、掘り下げてみたいと思います。

目の前で起こっている現象をありのまま捉えます。

「あの子だから」とか「いつものことだから」ではなく…

「つまらない授業」だからでもなく…

もちろん、「つまらない授業」になることもありますが(笑)

集中できなくなるパターンがあることに気づいたのです。

「他のことに夢中になっているので授業のスイッチが入らない」

「教科書やノートを忘れているのでモチベーションが低くなっている」

「ゴールが曖昧で何をしていいのか分からずに迷走している」

様々なパターンがありました。

「授業のスイッチが入らない子」に「授業中なんだから集中!」

「忘れ物をした子」に「忘れ物はダメだろ!」

もちろん、「迷走している子」に「ちゃんとやりなさい!」

こんなことを言ってもダメだったんですね。

そこで、ワンクッション置いてから子どもたちへアプローチすることにしました。

「他のことに夢中になっている子」には、「おー!それ凄いね。面白そうじゃん!」

「忘れ物をした子」には、「次はどうすれば忘れなくなるかな?」

「迷走している子」には、もう一度、丁寧にゴールを説明するようにしたのです。

当たり前といえば当たり前かもしれませんが、これで子どもたちは変わっていきました。

教室で起こる事象について、解決のために個人の気合いや根性に頼るのも限界があります。

「仕組みを整える」ことの大切さも語り、一緒に考えてきました。

「個人の頑張りではなくシステムで補う」ようにしたのです。

例えば、お道具箱の整理整頓…

「落ち着きがなくなったな」と感じたら授業を中断します。

以前だったら、間違いなく「静かに!」と言っていたことでしょう。

でも、こんなふうにしてみました。

「ちょっとお道具箱の整理してみよう。使いたい道具がすぐに出せるようにね!」

子どもたちは、自分なりに考えて中身を整理します。

いらないものは、どんどん捨てる。

その間に、私は次の作戦を立て修正を企てる。

これだけでも効果は絶大で、空間が整って行動が変わっていったのです。

いわばシステムが整って戦いやすくなって後半戦を迎えるのと同じ感覚です。

「ちゃんとやりなさい!」なんて言う必要がなくなりました。

見えているところだけを突っついても対処にはなりませんよね。

子どもたちの姿を通して…

「根っこがどこにあるのか?」を探り「システムを整えること」を教えられました。

上手くいくと子どもたちのメンタルモデルも変わります。

「あれ?なんか楽しいじゃん!またやろう!」なんてことになっていくから不思議です。

そんな実験を繰り返しては検証する。

「先生、もっとこうしよう!」なんて進化しちゃうのも楽しい。

こうして私も子どもたちも徐々にハッピーになっていくのでした。

たぶん続く…

(笑)

以上…

「どのように教室の出来事を捉えるのか?」という話でした。

Good Luck.

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