東の空が真っ赤に染まる朝焼けでスタートした火曜日だった。
雨が降りそうな空の下で子どもたちは今日も標高895mにある学校へやって来る。
毎朝、同じやりとりをする。
「今日はなにまーん?」
「えっとね…今日はチョコマンだ!」
「えー!チョコかあ。ホントだチョコの色がある!」
なるほど、ボクが履いているカラージーンズがチョコレートに見えたらしい(笑)
「チョコ?なんでまた?」
なんて笑いながら尋ねる子にはこう答えた。
「しかもベルギーチョコだよ!」
「え?なにそれ?」
なんて感じで朝がスタートする。
6つあるファミリーグループのサークルを見て回る。
今日もあちらこちらで面白い光景があった。
ボクには到底無理であろうギター演奏がある中で素敵な歌声が聞こえる。
「ドラムやりましょ!」
と長らく誘ってもらっているのだけれど踏み出す勇気がない(汗)
サークルが終わるとブロックアワーに入る。
公立の先生たちからすれば何それかもしれない時間だけれど…
子どもたちが計画を立てて学ぶ時間。
上学年(4年生から6年生)は前学年の学習の確かめがメイン。
これからの学習計画を立てる上でも大切な時間でもある。
個人差あれど全員が真剣に向き合っているのが分かる。
下学年(1年生から3年生)は1年生向けに特別メニューがちゃんと用意されている。
少しずつ計画を立てられるようになりそうだ。
2年生と3年生は、前学年の復習を中心に学習がスタートしている。
あちらこちらの教室を回っていると子どもたちに呼び止められる。
課題の中に音読があるからだ。
「くわまーん!音読きいてくれるかなあ?」
「いいよ!どこでやろうかね?」
ということで廊下にあるベンチで音読を聞くことになった。
「ふきのとう」は工藤直子さんの作品だ。
テンポ良く春の光景がバッチリとイメージできて好きな作品でもある。
春の訪れを喜ぶ感じがいい。
この辺ではちょうど少し大きくなったふきのとうを見つけられる。
ちょっと残念なのは、雪の下からじゃないってことかな。
それでも、実際の風景との繋がりも感じられて子どもたちの学びには良し。
自然豊かな土地だからこそ、教科書や本の世界と目の前の光景が繋がると嬉しい。
たくさん音読を聞かせてくれた子どもたちにも感謝。
明日はどんな楽しみがあるだろうか。
ワクワクして眠ろうと思う。
本日もありがとうございました。