第37回全日本少年サッカー大会神奈川県予選の抽選会及び開会式などが行われました。
470チームを超える神奈川県の参加チームではありますが、2015年からは激減することになるかもしれません。
草創期から拡大を続けて来たジュニアサッカー普及の現場も岐路に立たされています。
いったい誰が日本のサッカーを支えてきたのか?
もともと15人ほどしかいなかった日本サッカー協会(JFA)が御茶ノ水にJFAハウスを構えて200人を超える立派な組織になったのはなぜでしょうか?
どうして、日本のサッカーが急激に成長したのでしょうか?
もちろん、Jリーグの創設、指導体系の確立、スポンサー収入などの力も大きいことでしょう。
我々、ジュニアサッカーを普及する現場でもチーム登録、指導者ライセンス、審判員ライセンスなどの更新料などを毎年のように払ってきています。
しっかりと更新料を払わないとチーム登録ができませんから、指導者、審判員は共にジュニアサッカー界を支えてきました。
最も競技人口が多いのもU-12の年代→選手登録数|JFA|日本サッカー協会
この年代の子どもたちを支えてきたのは、JFAではなく現場にいる指導者・保護者・地域の方たちです。
ちょっとそのことを忘れているのではないかと思うのが、2015年からの全日本少年サッカー大会です。
JFA推奨のリーグ戦方式で代表を決定することは難しい
2015年からの全日本少年サッカー大会は、冬開催で8人制。
ここまでは、別段問題はないと思っています。
しかし、問題は代表決定方法です。
もしも、「年間20試合以上のリーグ戦によって全日本少年サッカー大会の代表を決める」となったら、一気に出場チームは減るでしょう。
グランド確保、選手の移動に伴う保護者の負担、マッチメークの複雑さ、各市町協会での調整など困難を極めます。
そのことをしっかりと把握した状態で理事会決定されたのか甚だ疑問です。
おまけに首都圏では、受験する子たちもいますから困ることも出てきます。
実際に、「もう参加できないよね」そんな声もチラホラ…
参加できる一部のチームにしか「全国へ行けるかもしれない」という楽しみはなくなってしまうかもしれません。
「別に登録もしなくていいよね」というチームも増えるのではないかと思うのですがいかがでしょう?
また、トレセン制度にも影響が出ることは必至ですから育成強化にも黄信号だと思うのですがいかがでしょうか?
せめて、予選方式については各都道府県の状況に任せてほしいものです。
全ての子どもたちのためにサッカーはある
サッカーは、ボールひとつで誰でも楽しめるものです。
比較的、安価に楽しめるのも魅力なのでワールドスポーツなのです。
しかし、今の流れは一部の子どもたちのものになりかねません。
小学校単位で十分なので、そこでしっかりと活動できるような支援をしてほしいと思います。
日本のサッカーはJFAのためのものではありません。
「サッカーは全ての子どもたちのためのものである」ことを忘れないでほしいものです。