久しぶりにスポーツの現場を歩く一日となりました。
午前中は中学生のバレーボール、午後はジュニアサッカーを観戦。
いろいろと考えさせられることがあったので書いておきたい。
中学校のバレーボールは時代の変遷を感じさせられる穏やかな光景でした。
もともとバレーボール界は気合いと根性を大切にするような時代がありました。
でも、今日はベンチから大きな声で怒鳴る指導者は誰もいませんでした。
これは指導者の皆さんが学び続ける姿があってこそですよね。
ジュニアサッカーの現場でも同じような光景が見られます。
「PLAYER’S FIRST」
JFAでも指導者講習会で声高に叫ばれてきた効果が出てきている印象が強い。
ところが「令和」になっても残念なコーチはいるものです。
たまたま目にした試合で気になっていたチームがありました。
コーチがピッチ上の選手たちに向かって大声で叫ぶ。
「おや?珍しいな?ちょっとまずいかも…」
そう思ったボクは試合後のミーティングで更に驚いたのでした。
子どもたちはうつむきながらサングラスをかけたコーチの話を聞いている。
一見、熱血漢のようですが言葉が汚いし威圧的です。
「あいつら」とか「やつ」とか「おまえ」とか平気で口にする。
そして、話す内容も酷い。
ミスした選手をこきおろし他の選手と比較するネガティブアプローチを連発。
「そんなことを教えていないだろ。」とか…
「俺が教えたことを何故できない?」とか…
「本気で戦ってないだろ?」とか…
子どもたちの成長について何も学んでいないこともわかります。
「どんなふうに骨格や筋肉が成長していくのか?」
というような基本的な成長に関する知識とか栄養学も知らないのでしょう。
もっともメンタルに関する知識もない。
そんなことが分かってしまう発言が続いたのでした(汗)
「一人ひとりの子どもたちは今どんな状況なのか?」
しっかりと観察する力がないのも発言から理解できます。
「おまえらパーツなんだぞ!」
という言葉も飛び出すくらいですから完全にアウトです。
傍らで見ている保護者の皆さんも何も言えない雰囲気がある。
本当に残念すぎる光景でガッカリしました。
こういう中でサッカーをしていたら子どもたちはベンチを見ながらプレーします。
コーチが言うとおりに頑張っている感を出せば怒られないんですからね。
まあ、それなりにチームとして結果は出るだろうけど真の育成には繋がらない。
では、ナイスなコーチはどうでしょう?
まず、リスペクトをもって人に接するので話し方も丁寧です。
一見、クールに見えますが穏やかな口調で話をします。
話す内容には、日頃の学ぶ姿勢がにじみ出てきます。
正解はひとつじゃないことを知っているし一人ひとりの成長を大切にする。
「教えてやる」ということでもなく「これってどうなんだろう?」と問いかける。
些細なことでも良い材料を見つけては褒める。
こういう指導をしてくれると子どもたちは自ら考える選手に成長します。
子どもたちがチャレンジしている姿を保護者と共に分かち合えることにも繋がる。
「こんなところが良かったね。もっと良くするためには何が必要かな?」
なんて話をしているうちにサッカーが楽しくなって好きになる。