昨日の雨と朝の冷え込みで、道路もツルツルという水曜日。
近隣の小学生たちは、水たまりの氷を踏みながら楽しそうに登校していく。
そんな姿を旗振りをしてくれる人生の大先輩たちはにこやかに眺めています。
昨日から3学期が始まった学校が多いのではないかと思います。
とても短い3学期は50日ほどしか登校する日がありません。
そんな中で最終日である卒業式や終業式のイメージは出来上がりましたか。
「3学期の最終日、どうなってる?どんな気分?」
そんなことをボクは子どもたちに伝えてきました。
目的はどこにある?
なんとなく3学期が始まって、気がついたら卒業式・終業式なんてことがあります。
「とりあえず、学級に問題が起きませんように」
そんな焦りを抱きながら、パッチワークのように事が起こらないように対策を講じる。
細かいルールを設定し、従順に守らせる。
ただただ、問題がなかったように次の学年へと送り出す。
そつなく学級運営をすれば、まあ普通に評価してもらえるので安心ですから。
これは若かりし頃のボクの話です。
たたただ、何事もなかったように3学期の最終日がやって来ればいいと思っていました。
子どもたちのゴールはどこだ?
担任として自分を守ることばかり考えていたことが恥ずかしいなって思います。
もちろん、一人ひとりの子どもたちを観察し、それぞれのゴールを想定することはする。
でも、それって自分の勝手な思い込みというかフィルターがかかった状態なんですよね。
「子どもたちは、自分のことなんてわからないから大人のボクが導かないと!」
なんていう勝手な思い込みがありました。
子どもたち自身がそれぞれに描くビジョンなんて完全に無視しちゃっていた。
子どもたちのゴールはどこにあるのでしょう?
3学期の最終日、どうなってる?どんな気分?
6年生であれば、「卒業の日」に…
自分自身がどうなっているのか?どんな気分でいるのか?
仲間はどうなっているのか。どんな表情で卒業式を迎えているのか。
できるだけ鮮明に思い描いてもらう。
4月に書いた「未来作文」を読み返してもらう。
そして、今どこにいるのか?
修正すべきところはどこなのか?
具体的に確認して3学期の最終日に向かいます。
この画像は4年前の2月19日。
「残り1ヶ月だけど、現在地を確認しておこう」
そんなやりとりをしたホワイトボード。
こうしてことあるごとに、それぞれの子どもたちが確認をする。
自分自身がどうなりたくて、今どこにいるのか?
船で言えば、どの島を目指して航行中なのか。
そんなことを事あるごとに確認することって大切なんです。
「あー!3学期なんとなく始めちゃった!」
なんて昔のボクのような状況の先生たちは、明日にでも確認してみてください。
子どもたちと一緒に。