朝も雨が降り続き、丹沢・大山も姿を見せない月曜日の朝。
冷たい雨の中、ランドセルを背負った子どもたちが学校へと歩いてきます。
「雪は降らなかったねえ。つまんないなあ」
なんていう声が聞こえてきそうです。
山の上は真っ白なのにね。
今日は「子どもの目に映る光景」が気になりました。
小学校だと約30名の子どもたちが教室にいる。
それぞれの子どもたちに向けて授業を展開するのが教師の仕事。
一方的に説明をすることもあれば、やりとりしながら進めることもあります。
従来型の授業だと全員を同じように見るのは難しい。
それがボクの力量であり、これはダメだと思った過去もある。
思えば長い間、自分勝手に黒板の前でしゃべり続けていたものです。
やっと方針転換ができたのは10年ほど前(気づくの遅すぎ)。
サッカーの現場で盛んに言われていた「Player’s First」の理念に出会い、
「それぞれの子どもたちには、それぞれの学び方や楽しみ方がある」
ということにようやく気づいたんです。
こちら側から見る子ども像ではなく、その子から見えるその子自身の姿。
「あの子からは、いったい何が見えているのかなあ」
なんてことに興味を持つようになった結果、教えすぎることをやめました。
といっても、肝心な所はきちんと押さえます。
「一人ひとりの物語」があるので、それぞれにスタイルがある。
そんなこともあるので学び方も子どもたちと一緒に考えていく。
「今、どんな感じ?」
「あー!なるほど!いいじゃん!」
「で、ここはどうするつもりなのかなあ」
「おー!それはいいじゃん!やってごらんよ!」
なんて感じで声をかけて、子どもたちから見える光景にアクセスしてみる。
できる限り、こちらの願望を遮断するのもポイントです。
「こうしてほしい!」という思いが子どもたちの自主性を阻害しちゃうから。
自分の目に映る光景で判断しないようにしないとなあ。
そんなことを思うのでした。
「子どもの目に映る光景は?」ってことを忘れずにいよう!