グッと涼しい朝を迎えた丹沢・大山の麓。
半袖・短パンでの朝散歩は肌寒さを感じるほどでした。
本格的な秋の到来でしょうか。
さて、金曜日。
「子どもたちの成長を見守る話」も最終回。
とはいえ、これは永遠のテーマなのでモヤモヤは続くことでしょう。
「○○してあげたい」と思うのは当たり前
大人が子どもたちに何かをさせる。
いろんな体験を味わってもらいながら大きく成長してほしい。
そんな思いからスポーツや芸術、音楽活動に触れされる。
海や山、川へ連れて行く。
映画館や遊園地へ一緒に行く。
どれも良いことです。
子どもたちを感動させたい。子どもたちの才能を引き出したい。そんな言葉に、とても違和感があります。
今回のシリーズはこんな話からでした。
こんなふうに思うのも大人の心理としては当然の部分もあるかと思います。
子どもたちには笑顔でいてほしいですからね。
ただ、大人の視点からだけだと子どもたちが苦しむこともありますから要注意です。
だれかと比べてしまうと
誰かになにかをしてあげると成果を求めてしまう。
「こんなことをしたら、子どもが笑顔になった」
って喜べることばかりじゃありません。
「どうしてできないんだろうか?」
と子どもたちの姿を見てがっかりすることもあります。
そして、自分を責めてしまうことも。
「親として失格かも、○○ちゃんはできているのに」
なんていうふうになると、子どもたちにキツく当たってしまうことも。
教員としてのキャリアの中で圧倒的に多いのが5,6年生の担任です。
中学受験を控えた6年生の親たちとも長年にわたり向き合ってきました。
手間暇かけて塾に通わせているのに結果がイマイチ。
子どもの姿を自分と重ねてしまうから辛くなっていく。
結果、子どもにとっても親にとっても苦しい毎日が続いちゃう。
夏休み明けあたりから、どんどん辛くなっていくんですよね。
一人ひとりの物語を大切に
お金もかけて送迎もして、自分の時間を削って子どもたちを支える。
それはそれで素晴らしいことではあるのですが。
楽しみながら子どもたちを支えることができていますか。
何よりも家族みんなが楽しみながら受験にチャレンジしていますか。
そうでなかったら、この先、どんどん苦しくなります。
「いやいや、苦しみを乗り越えてこそ!」
なんて言われるかもしれませんが、乗り切る子たちは楽しんでいます。
「まあ、合格したらいいよね」
結果を求めすぎず、毎日のチャレンジを楽しむ。
実は、ちょっと心に余裕がある家庭の子どもに桜は咲きます。
子どもの成長を見守るために必要なマインドは
「一人ひとりの物語を大切に」
子どもの成長を見守る話、おしまい。