活発な発言がある教室にするには?

少し秋めいた風を感じる木曜日となった丹沢・大山の麓。

午前中は実家のある自治会で体操に参加して地域の方たちと懇談。

子どもの頃からお世話になっていた方たちと久しぶりの対面もありました。

その後、大急ぎで電車に乗って東京のとある学校へ。

地下鉄の駅を降りて校舎を目指して歩くと周辺はビルばかり。

この辺りの学校からは山は見えません。

到着後、すぐに子どもたちのランチの様子を見学。

みんな楽しそうに食べている。

「だれですかー?」

と食べおわった子どもたちがやって来る。

「だれでしょう?」

「なまえは?」

「あててみてー」

「・・・・・・」

「ヒントちょーだーい!」

「さいしょのもじは『く』」

「くまさん!」

「ざんねーん!」

「じゃあ、つぎのもじは?」

「えっとね『わ』」

なんて言っているうちに子どもたちが周囲を取り囲んでいる。

「よんもじね」

「くわばら」

「うわーめっちゃおしい!なんでそうおもったの?」

「しっているひとに『くわばら』っている」

「なるほどね」

すると反対側から大きな声で

「くわはら」

「おー!せいかい!」

「『くわさん』ってよんでね」

「しょくぎょうは?」

なんて会話が続く楽しいひとときでスタート。

もちろん、美味しいランチもいただきました。

ここの子どもたちは、なんだか自然体でいる。

学びの空間には妙な圧はないので何だか伸び伸びしているのです。

そんなこともあって授業中も発言がバンバン出てくる。

ほぼ同じようなサイズに見える水筒とペットボトルが用意されている。

「水が多く入るのはどっちかな?」

というようなお題で子どもたちは予想を立てる。

選択肢は「水筒の方が多い」「ペットボトルの方が多い」「どちらも同じ」

それぞれが理由も述べて予想を発表していく。

さらに実験方法も考えて終わりの予定でしたが…

「えー!今やりたいよー!」

という声を受けて先生は子どもたちの声を優先。

そして、結果は本日の画像の通り…

「もっと正確にはかるためにはどうする?」

なんてお題でしばし話し合って終了となりました。

そうそう…

どの教室でも子どもたちはよくしゃべる。

ランチの時と同じような空気感があるのです。

ありのままの自分を表現しやすい。

一人ひとりの子どもたちをみれば全く課題がないわけではありません。

見えない部分に苦悩は潜んでいるとは思いますが…

とにかく良い意味で圧がない学びの空間が何とも素敵。

「くわさん、あしたもくる?」

「あしたはこられないけど、またくるよー」

そんな子どもたちをみて、自分らしくいられる教室の大切さを実感。

圧のある学校だと、こうはならないんです。

完全にお客様として見られるので子どもたちとの距離が縮まらない。

ところが…

ここでは、子どもたちがスーッとボクのエリアにも入ってくる。

学校全体として一人ひとりの子どもたちをどう捉えているのかが分かる。

「なかなか子どもたちが発言しないんです」

そんな相談を受けることもありますが「圧のある学校」になっていないでしょうか。

「圧のない学校ってだらしない学校になりませんか」

なんて質問が飛んできそうですが、その辺りはまた別の機会に。

次の訪問は10月中旬以降となりそうですが今後の展開が楽しみ。

良きサポートができますように…

桑原 昌之

スポーツ、教育、暮らし&まちづくりなど自由気ままに。
教育研究家・秦野市議会議員
✨️Challenge Respect Smile✨️
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