1日は24時間、人生は1度限り。
そんなことは誰もが知っていることですよね。
私たちは、限られた時間、仲間、空間の中で生きています。
スポーツと教育の現場にいると多くの人たちに出会います。
ほとんどが、とてもよく頑張っている熱心な人たちばかりです。
熱心なのはいいけれど、方向性が間違っていませんか?
毎晩、遅くまで職員室に残って仕事をする先生たち、一銭にもならないのに炎天下の中でグランドに立つ指導者たち…
ホントに頭が下がります。
でも、そんな人たちだからこそ、考えて欲しいと思うことがあるのです。
子どもたちにとってわかりやすい授業や指導、しっかりと学力やスキルが身につく指導法。
巷にはハウツー本があふれ、セミナーも開催されていて学ぶ場もたくさんあります。
ずいぶん学ぶ環境は整っていて、熱心な人たちほど、いろいろなところへ出かけては学んできます。
でもね…
それだけでは十分ではないのです。
「そんなこと分かっています。」
って切り替えされそうですが、ホントに理解していますか?
外見も大切かもしれないけど、内面はもっと大切です。
どんな技を持っていても、人としての根っこがある程度しっかりしないとお話になりません。
筋肉に例えるとアウターばかり鍛えるのではなく、インナーマッスルを鍛える。
乗り物でいえば、外観をイケてるものにするのではなく、エンジンを高性能に。
スポーツ選手は、小手先のテクニックだけでなく、フィジカルを。
先生は授業方略、スポーツ指導者は、指導法などのノウハウだけでなく人としての魅力を。
自己を見つめて内面を磨く努力もしてほしいのです。
子どもたちは賢いので、大人をすぐに見抜いてしまいます。
偉そうなことを言っていても、内面から湧き出るハートが伝わらなければ心には響かないのです。
見えるところも大切ですが、見えないところはより重要で鍛える必要があります。
上っ面だけ整えようとする人は、物事を上っ面でしか見ることができないのかもしれません。
だから、子どもたちと心がすれ違ってしまう。大人同士でも…
条件は外側にあるもので中心は自分自身。
うまくいかない原因は、スキルではなく内面にあるのかもしれません。
教室が荒れるのは、子どもたちが原因ではありません。
子どもたちが話を聴かないのは、授業方略が問題なのではなく魅力がないからということはないでしょうか?
うまくいかないので、更に学ぶのもいいけれど、仕事とは関係のないところで自分と向き合う時間を増やしてはどうでしょう?
どんなにキレイな服を着ようとも内面が整っていなければ意味がありません。
身の回りで起こることは、あくまでも自分自身が中心なのです。
だから、人生も自己責任なんです。
人のせいや環境のせいにしていたら、いつまで立っても成長はありません。
しっかりと根っこを生やしていきましょう。
自分の力を信じて。