今日も快晴、半袖で歩き回ることができた鹿児島。
昨日は枕崎方面へと列車に揺られて行きましたが、今日は鹿児島市内を歩く。
明治日本の産業革命遺産と称される鹿児島紡績所エリアを目指して歩きます。
海沿いの道をひたすら北上していくことになります。
磯街道と言われる道は、右手にドーンと桜島が見えます。
途中、石橋記念公園なるものがあったので立ち寄ってみました。
かつての甲突川には江戸時代末期に5つの橋がかかっていたそうです。
平成5年に豪雨で橋が流出してしまったことから残った3つの橋を移設したのだとか。
資料館で石橋の造り方や日本各地の石橋などの情報に触れてみる。
先人の知恵が育んだ土木技術の凄みを感じることができました。
資料館を出たら地元の小学生たちがマツボックリを拾い集めていました。
図工とか生活科で使うのでしょうか。
「こんにちは〜」
気さくに挨拶をしてくる子たちが多くてびっくり。
薩英戦争の台場跡を眺めてから散歩していると坂の上にZ旗が見えます。
気になって登っていくと東郷平八郎元帥の墓がありました。
日露戦争でバルチック艦隊を破った元帥も薩摩出身。
「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」
という言葉は有名ですね。
幕末から生きてきた元帥の像は鹿児島市内を見守っている。
海沿いをひたすら歩いて磯エリアへ。
そこで最初に立ち寄ったのが旧鹿児島紡績所技師館(異人館)
薩英戦争で英国の圧倒的な軍事力を目にした薩摩の人たち…
幕末から明治へと突入し一気に近代化へと向かいます。
欧米列強に肩を並べようと奔走したことが分かる歴史的建造物があります。
反射炉や紡績工場などを構え日本の殖産興業への先駆けとなったエリア。
島津家の御殿があったところへ工場群を整備したとのこと。
とても立派な御殿です。
外国からの観光客、東京からの修学旅行生も多数来場して園内を歩いています。
この建物を見るだけでも薩摩藩の力を感じさせられる。
幕末には蝦夷地開発の重要性も説いていたことにも驚かされました。
このエリアは「磯」と呼ばれ海岸からも桜島が綺麗に見えます。
小さいけれど海水浴場にもなっていて夏は賑やかなようです。
今日の桜島は噴煙がよく見えて元気な様子。
こういった問題も気になりつつ市街地方面へ。
途中、JR貨物の車両基地があり近くから電気機関車をパシャリ。
ここまで貨物列車がやって来るまでには苦難もあったことかと…
物流もボクらの生活に欠かせない。
こちらも課題は多いのでいろいろと考えることがありますね。
鶴丸城の跡地にはお城はありません。
門が復元されているのみですが、なんだかエネルギーを感じるんです。
薩摩藩がなかったら…
そんなことを考えてしまいました。
とにかく圧倒された。
天文館はいつものように多くの人たちが行き交っています。
山形屋を経由してマルヤガーデンズへ。
商業施設の中に当たり前のようにこういった掲示板があります。
公民連携で教育や市民活動にも熱い感じがあるんです。
「教育観」という言葉がありますが鹿児島の人たちってどうなのだろう。
近代日本をつくってきたエネルギーが色濃く反映されているのではなかろうか。
定かではありませんが、街ゆく児童生徒たちを見て力強さを感じるのです。
まだまだ頭の中はゴチャゴチャですが歩いて本当に良かった。
ひとつだけ言えるのは目の前にある危機への対応でしょうか。
とにかく生きるか死ぬかの瀬戸際を感じたからこそのエネルギーだと。
そこには優れたリーダーたちは欠かせないとも。
鹿児島の皆様、本当にありがとうございました。
3日間で63kmという「くわさんぽ」終了です。