ここ最近、世界各地の選挙に注目が集まっているようです。
終わったばかりの東京都知事選、フランスやイギリスの選挙結果。
そして、11月のアメリカ合衆国大統領選挙。
グルーバリズムは終焉を迎えているともいわれ、欧州でも極右が台頭。
「みんな仲良く」
という崇高な理念で突き進んできたEUでも現状は厳しいようです。
たしかに自国民を守れないという主張も理解はできます。
更なる移民を受け入れることで懸念は増大していく。
治安や労働の問題…
そして、戦争によって故郷を追われた難民問題もある。
混沌とする世界では、強烈なリーダーシップが必要なのでしょう。
「大衆社会」って言葉があります。
スペインの哲学者オルテガ(1883~1955)『大衆の反逆』によると「大衆」とは…
【引用】現代日本に見る社会の 大衆化に関する一考察
・自らに対して何ら特別な要求をもたない。
・致命的で取り返しのつかないようなものは何もないと信じている。
・凡庸人が凡庸たることの権利を宣言し、強行する野蛮性。
・自分が正しいと信じ込み, 他人の言葉に耳を貸さない自己閉塞性と歪んだ万能感。
・自分の生の欲望の無制限な膨張と, 自分の安楽な生存を可能にしてくれたすべてのものに対する
・徹底的な忘恩. 最大の関心事は自分の安楽な生活でありながら、その実、その生活の根拠には連帯責任を感じていない。
この定義を読みながら、頭の中でいろんなものがグルグルと回っています。
切り取られたメディアによって簡単に人々が扇動される危険性。
何が本当で、自分は何を拠り所にしているのかを見極める力の重要性。
そのためには教育の力も重要。
今回の都知事選だって投票率が高いとは言えません。
「どうせ変わらない」という声を聞くことはあります。
でも…
多くの人たちが本当は「よく分からない」のかもしれません。
よく分からなくしてしまっているのは誰なのか。
教育の果たす役割は何か。
そして、ボク自身には何ができるのか。
しばらく考えてみたいと思います。