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2024年はどうだった?

皇居二重橋
来年は我が国の原点を見つめ直してみたい。

気がつけば大晦日。

まずもって今年お目にかかった全ての皆様に感謝申し上げます。

相変わらず学ぶことばかりでしたが…

「2024年はどうだった?」

と聞かれたら、どう答えるのか考えてみました。

「良い年だった」とか「悪い年だった」という話ではありません。

一言で言うと…

「分断が進んだ一年だったなあ」

というのが一番でしょうか。

米国の大統領選挙や欧州各国の状況、国内政治…

民主主義という名の下で動いてきた世界も歪みが大きくなってきているように見える。

選挙においてはSNSの力が大きく結果を動かしたと言われています。

何だかイヤだなと思ったことは候補者に関する誹謗中傷合戦でした。

相手を徹底的にこき下ろす。

そして真偽の分からない情報を流布し続けた人たちも多くいた。

肝心の政策についてではなく情報だけで投票行動を促す世の中に疑問だらけです。

グローバリズムについても考えさせられました。

「世界中の誰もが幸せに暮らすことができる」

崇高な理想をもって世界中の人たちと手を組もうとしても実際は難しいことばかり。

「あいつらのせいでオレたちの生活が大変なんだ!だからやっつけろ!」

そんな主張を強く感じたのが米国の大統領選挙です。

本来であれば人々を幸せにするはずの政策が逆方向に行ってしまう。

米国は移民に寛容な国だったと言われたのは過去の話になってしまったのかもしれません。

たしかに一部の移民によって困った事態に陥ることはあるのでしょう。

だからと言って分断を煽って排斥へと向かうのは100年前と同じ道を歩みかねない気もします。

2025年、我が国は「戦後80年」を迎えます。

先の大戦で甚大な犠牲者を出し戦後復興から高度経済成長、失われた30年を経た日本の歩む道は…

平和を希求し戦争のない世の中で暮らしてきた私たちの未来はどうなるのでしょうか。

世界各国の思惑が錯綜し大きな不安を抱える世の中ではありますが大切なことは何か。

それはやっぱり…

「目の前のことを大切にすること」なのではないかと思っています。

とはいえ…

どうしようもない世の中の大きな流れを一気に変えることはできません。

それでも…

目の前にある課題解決に向けてコツコツと取り組むことはできるはずです。

「雨でぬかるんだピッチはどうにもならないだろ。じゃあどうやってサッカーするの?」

「相手の背が高い?そりゃあ変えることはできないな。だったらどうやって打つんだい?」

「たしかに教え方が悪いってのはあるだろう。でも学ぶのは誰か分かるよな?」

「政治家が悪いって?じゃあ、その政治家たちを選ぶのは誰なんだい?」

「本当にあいつのせい?あなた自身はどうなの?変えられることはないの?」

つまり…

「周囲の環境は簡単には変えられないぞ。変えられるのはキミ自身だ!」ってこと。

これまで多くの人たちから教えていただいたことを改めて実感しているところです。

人生は「?」だらけ。

2024年も多くの「しつもん」をいただいたことに感謝申し上げます。


P.S.
本年最後の写真は12月27日に訪れた皇居二重橋にしました。
ついつい世界ばかりに目が行って国内を疎かにしてしまいがち…
来年はもっと日本の原点を見つめてみたいと思うからです。