JFAスポーツマネージャーズカレッジサテライト(SMC)in神奈川が行われています。
今年の受講生は16名と年々減少傾向です。
本講座も募集に苦労しているのはどうしてなのかな?と修了生として考えながらサポートしています。
JFAスポーツマネジャーズカレッジ(SMC)とは?
そもそも、この事業はどんなものなのか…
JFAスポーツマネジャーズカレッジ(SMC)は、自立した魅力溢れるスポーツクラブづくりを推進し、スポーツ文化の創造、人々の心身の健全な発達と、社会の発展に貢献できる優秀なスポーツマネジャーを養成することを目的とした人材育成事業です。
スポーツを通して社会の発展に貢献できる人材をつくる。
指導者養成ではなく、組織マネジメントを学べる事業です。
関わっているクラブの経営に携わる人や日頃から指導の現場にいる人たちにとっても有意義な場です。
誰もが生涯サッカーやスポーツを身近に楽しみ、暮らしを豊かにする地域スポーツクラブをデザインできるリーダーを育成します。
サッカーだけじゃないんです。
既にいろんなスポーツを繋いでいくことが求められる時代に突入しています。
ここで学んだ人たちが地域スポーツクラブなどをデザインする人材となることで地域の課題を解決する縁の下の力持ちとなる。
そこに住む人たちが幸せになるように…
修了までに、スポーツやクラブの本質を理解し、メンバー主体の地域スポーツコミュニティを構想し、持続可能で具体的な事業計画書を作成できる能力、またメンバー自らがスポーツや運動を楽しむ「場」を確保し、メンバー相互の「関係」をつくり楽しいクラブライフを具現化できる基礎的スキルと心構えを身につけます。
会計の知識や、実地、事業計画書作成は本講座のみです。
私が受講した2008年よりは日程も短縮されていますが、本講座は25日間という長丁場です。
各都道府県で行われるサテライト講座とは?
参加したくても日程的に難しいという声も聞かれますが、それを補完するのがサテライトです。
身につく力
自立した魅力あるスポーツ組織づくりに必要な明確なビジョンを描く力/スポーツ組織の運営に必要なマネジメントの基礎的な力
サテライト講座は、各3時間の6セッションから構成されています。
セッション 1 ビジョン
組織にとって、明確な将来のビジョンは重要です。ビジョンがあるから、現状の改善があります。そのプロセスこそマネジメントです。
セッション 2 環境分析
今日の社会全体を様々な視点から分析し、今、社会がスポーツに求めていることを考えます。セッション 3 コミュニティデザイン
ファシリテーションなどチームビルディングのスキルを紹介しながら、「クラブ」というコミュニティをデザインしていくことについて考えます。また、「いいクラブ」についても考えます。セッション 4 SWOT
SWOT(強み・弱み・機会・脅威)という枠組みを通じて、自組織と外部環境を分析し、戦略立案を行います。セッション 5 行動計画
ビジョン実現のための行動計画を、やりたいことWill、できることCan、求められていることNeed、という枠組みで考えます。セッション 6 目標管理
ビジョン実現に向けた行動計画を時系列で整理し、より具体的な行動計画にします。
ギュッと詰まった内容を3日間で学びます。
受講生は、サッカーやフットサルの指導に関わっている人が多い。
自分たちのクラブや学校の未来を考えるなど、それぞれの思いを持ってきています。
SMCを発展させるために必要なこと。
これからの社会情勢を考えたとき、ここで学んだスキルを持った人たちが増えていくことは大切なことです。
受講をきっかけに地域のスポーツ現場や仕事の場で活用する。
ファシリテーター役になっていくといいですよね。
いろんなメリットがある講座なのに受講生がなかなか集まらない。
改善の余地はあるけれど、いいプログラムを提供している。
本当にもったいない…
現在のJFA事務局が果たして事業の意義をきちんと理解しているのか。
実際の現場をきちんと見て、より発展的に進化させる気はあるのか。
価値をきちんと理解して募集時に伝えられているのか。
関わっている人たち全員が、しっかりとした効果検証をしているのか。
修了生として疑問があります。
受講生たちの、その後の活動については交流する場も少ないのも残念です。
SMCには、地域の発展に大きな力を発揮できる人材を育成する魅力がある。
まずは、JFAから各都道府県協会に事業の意義をきちんと整理してアナウンスすること。
同じように各都道府県協会も意義を明らかにして開催計画を立てること。
Enjoy Sports!
スポーツを通して地域の未来をみんなで創り上げることができますように!