子どもたちが下校する時刻までは雨は落ちてこなかった丹沢・大山の麓。
「まだ雨は降らさないでください!」
と子どもたちと大山に念を送り続けた水曜日。
今日も「いつの間にか仲良くなる教室」をテーマに書きますね。
お時間ありましたら、お付き合いください。
数々の衝突を繰り返すことは良いこと
子どもたちが伸び伸びすればするほど衝突が起こります。
それぞれの主張ややりたいことがグイグイ出てくるのですから当然です。
何も起こらないようにみえる教室ほど裏でいろんなことが起きます。
陰口とか先生の見てないところで様々な事件が起きています。
子どもたちからの情報も入りにくい。
さらに当事者と先生だけで事態の収拾を図るので余計に上手くいかないことも。
「できる限りトラブルがないように関わらせないようにしています」
そんなふうに対処する人たちもいます。
たしかに一理ありますが…
そういったクラスでは子どもたち同士のトラブルは永遠になくなりません。
なぜかというと…
衝突したときに解決へ向かう術を子どもたちが持っていないから。
まずは双方の話をじっくりと最後まで聴く
トラブルが起きる。
さすがに全員で共有できないようなシリアスなものであれば考えますが…
ほとんどの場合、そのトラブルはオープンにしていいものです。
「○○くんと□□くんがケンカになってます!」
「おー、そりゃあ大変だ!後で話を聴いていよう」
なんてところからスタートします。
まずは当事者同士で対話の時間です。
必ずリラックスできる場所で、バーのカウンターのように座って話します。
興奮冷めやらない時間には、お互いの主張を聞きます。
「なんでそうなったのか?」
どちらがいいとか悪いとはには一切ふれません。
ひたすら聴く。
大切なのは心から感じる「ありたい姿」(Vision)
「なーるほど!そりゃあ、お互いそうなるわなー」
と双方の主張をリスペクトした上で、必ずこう尋ねることにしています。
「それでさ、これからどうすんの?」
過去は過去なので取り戻せません。
これからまだまだ一緒に過ごす仲間なわけですから、何かしら考えないといけません。
いろんな反応があります。
「前にも同じことあったらもうムリだよ」
なんてこともありますが…
子どもたちは本気で諦めているかというと実はそうでもないのです。
「できるなら仲良くしていたい」
そりゃあ、そうです。
心地よく教室にいたいのですから…
ということで「ありたい姿」をイメージすることを大切にしています。
そう簡単にはいきませんが、みんなで考え続ければ大丈夫。
「トラブルをオープンにするって何?」
って思うかもしれませんが、それは次の機会に。
続く…