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学校をつくるヒントは木造の麹室にあった

いつものように早朝に目覚めた月曜日。

今朝は丹沢・大山の麓ではなく六甲の麓から一日が始まりました。

慣れない三宮駅の構内を歩いて阪神電車へ。

降車駅と普通列車のホームを確認します。

関東の私鉄とは様子が違うのとホームでの待ち方に戸惑いながら乗車。

乗り込んでからも、どちらのドアが開くのか分からずドキドキ。

今日はとある学校へ。

子どもたちと先生たちのエネルギーを感じながらあれこれと考える一日となりました。

どこの学校も究極は「子どもたちの幸せ」を目指しています。

ところが「幸せ」の定義は難しい。

ある人は「お金があるから幸せ」と言い…

ある人は「お金なんてなくても幸せ」と言う。

そして「学校」の定義も難しい。

ある子は「勉強が好きだから楽しい」と言い…

ある子は「友だちと会えるから楽しい」と言う。

どれが正解で、どれが間違いと言う話ではありません。

人それぞれが思い描く「幸せ」や「学校」は違うのです。

そんな当たり前のことを忘れないようにしたい。

全国各地にある酒蔵で醸造される酒も、それぞれが違います。

収穫された酒米、仕込み水、麹室の環境などによって個性が出てきます。

共通点といえば…

「美味しい酒を提供すること」

その蔵の環境で、その年の最高の酒を造る。

大切な工程は麹室の中でも行われます。

酒米の力を最大限に発揮するためにも適切な管理が必要。

最先端の技術を駆使した工場のような酒蔵もありますが…

木造の麹室で酒米の持つ力をじっくりと醸成する方が魅力があり個性的です。

同じように学校も、そこにいる人たちの個性を発揮できるようなマネジメントが必要です。

そこにいるヒト(子どもたち、保護者、教職員、地域の人々、支援者など)

そこにあるモノ(自然や街の様子など学校周辺の環境も含む)

このヒトとモノが学校の中で子どもたちの幸せを引き出すポイント。

ところが…

どこでも同じコトをさせるので全国で同じような課題を抱えているのです。

伝統的な木造の麹室は、酒蔵によって環境に大きな違いがあるのだとか…

だから、そこにしかない酒ができる。

「学校をつくる」ということは「一人ひとりにとっての幸せをつくる」ということ。

担い手は、あくまでも子どもたちであることも忘れないようにしたい。

そう考えると工場のような学校じゃダメだよね。

まだあれこれありますが、今日はこの辺で。

学びは続く…