「信じること」
それは、とても難しいこと。
教師として、指導者として、その人の力量が分かってしまう心の有様でもあります。
この辺りのことは、今までもたくさん書いてきました。
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時々、パッと見ただけで
「あの子は、こういう子だから、こんなふうにすればいいんじゃない?」
という指導者に遭遇します。
ちょっとだけ表出している部分だけで判断をするのはおかしいです。
固定概念ができあがってしまったら、意外な部分を子どもたちが見せたときにも気づいてあげることすらできません。
大人同士でもありがちなことです。
「あなたは、こういう人だから…」とか「あの人は、ああいう人だから…」とか。
ほんの一部分だけを見て評価する。
本当は、「そういう部分もあるよね。」っていう一部分でしかないのに。
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ここでは、こんなことを書いています。
子どもたちの力を信じ切る。
答えは子どもたちの中にある。
大人がではなく、子どもたちが納得しなければなりません。
一緒に考え続けること
大丈夫、子どもたちに力がありますから…
いくら「信じているぞ」と伝えたとしても、何かあれば交通整理してしまう先生や指導者。
そんな大人たちを見て、子どもたちは信頼を寄せるでしょうか。
口では「任せるぞ!」と言いつつ、我慢できずに口を挟む。
そんなことでは、子どもたちのモチベーションは一気に下がります。
「何だよ、結局は支配したいだけじゃん。」
子どもたちは、ボクら大人たちが思っている以上に敏感です。
大人同士でも同じですよね。
プロスポーツの現場でもよくあることではないでしょうか。
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ここでは、こんなことを書いています。
なかなか進まなくて大人がイライラするってこともありませんか?
子育てや学校でも良くあるシーンを思い出してみてください。
時間に余裕があるのに、子どもたちの行動を待ってあげられない。
子どもたち同士のトラブルに口を挟みすぎる。
どうしても指示してしまう。
そんなことってあると思うんです。
でもね…
指示して動かすってのは、子どもたちの力を信じてないってことです。
ちゃんとできますから大丈夫!
子どもたちは、できるようになりたいし、やりたいようにやってみたい。
そうやって失敗を繰り返しながら成長するのです。
自ら根っこを伸ばそうとしているのに止めてはいけないのです。
イライラすることもあるでしょう。
それでも、根気強く見守ることです。
ちゃんと見守られていると、子どもたちはチャレンジできるようになります。
承認されていて安心できる信頼関係があるとモチベーションも上がります。
だから、任せましょう。
子どもたちの思いを大切にしましょう。
これ、子どもたちだけではありません。
大人の世界だって同じです。
「どこまで、任せられるのか?」
まさにリーダーの力量が問われる部分です。
すぐにダメだしされたら、メンバーのモチベーションは下がる一方です。
「進化を応援する」っていうことは、その相手にとってどうかってことが重要。
応援する側の満足が先に来たら完全にアウトです。
「答えは自分の中にある。」
納得するのは、その人自身です。
コーチや先生たちが満足するためにプレーしたり学んだりするわけではないのです。
「自由にやっていいぞ!」と言いつつ、実は支配的に振る舞う。
そんなことに気づいたら、まだまだ自分の力量が足りないってことを自覚した方がいい。
どんな子どもたちでも、ボクらが気づかない潜在能力を秘めている。
どんな人であっても、ボクらが気づかない潜在能力を秘めている。
ボクは、出会った人たちの力を信じたい。
「お前ならできる!やってみていいぞ!」
そんな指導者や先生に出会ってきたから…
「信じること」の大切さを教えてもらってきたから…
「そうは言っても裏切られることあるじゃん!」
って言う人もいるでしょう。
でもね…
「信じられない」のは自分自身の器の大きさを反映しているってこと。
だから、ボクは「信じ切ること」を大切にしたいって思っています。
もちろん、不安が全くないというわけではありません。
「信じ切れるのか?」「あきらめるのか?」
そんな葛藤は常にあります。
でも…
人の成長に「信じること」は欠かせない。
だからボクはあきらめたくはない。
「信じること」を最優先にしたいって思っています。
そうやって、出会った人たちを応援してきたしボク自身も応援されてきた。
「信じ切る」って大変だけれど、ボクは目の前の人たちの力を信じたい。
そう思って生きています。