読み応えのある本のページをめくりながら、あれこれと考えています。
「草の根民主主義」はサッカー界でいえば「グラスルーツ」と重なります。
まず、一人ひとりのサッカーの楽しみ方がある。
近くにいる友だちと集まって公園や広場でルールを決めてボールを蹴る。
やがて、そこにクラブが生まれてメンバーシップが育まれる。
クラブが増えてくると、やがて試合をするようになり大会へと発展する。
こうなってくるとマネジメントするサッカー協会が必要になってくる。
最初は小さな協会は商業ベースに乗って巨大化してビジネスへ発展する。
選手一人ひとりは協会へ登録され、登録費を払わなければ試合できない。
審判や指導者も登録費を払い、更新講習を受け続けることになる。
小さな広場で始まった遊びとしてのサッカーは忘却の彼方へ。
いつの間にかマネジメントされることに慣れてしまったボクら…
自ら考えることを忘れ、メディアに踊らされ何かしらの基準に振り回される。
その基準を持って優劣みたいなものが出てきて、個人の楽しみが奪われる。
結果として「育成」ばかりに目が行って「普及」は広がらない。
これ、学校も同じだよね。
さて、じゃあどうしていけばいいかなって考えています。
原点はどこか…
一人ひとりが幸せを感じながらサッカーを楽しむってことなんじゃないか。
もちろん、サッカーだけでなく人生も。
そんなことを考えた桃の節句でした。