遠くから見るとピンクの花が固まって見える「ムシトリナデシコ」
「いったいどこからやって来たのだろうか?」
「いつ頃やって来たのだろうか?」
そんな疑問が湧いてしまった金曜日の夕刻です。
ポツリポツリと咲いているのですが、どんな歴史があるのでしょうか。
これもヨーロッパ原産で江戸時代に入ってきた外来植物です。
標高895mの信州の山間地にある大日向小学校の中庭に咲く。
この大日向へ海外から持ち込まれたのは、明治に入ってからかな…
鉄が取れたという歴史があり、多くの人たちが入って来た頃があります。
「こんなところに鉄山があったのか?」
なんて思うと、なんとも興味深い。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/icmrb/18/0/18_KJ00007036799/_pdf
江戸時代、嘉永年間には「たたら場」が稼働していたという。
嘉永年間といえばペリーが率いる黒船がやって来た時代です。
そんな時代に、誰が磁鉄鉱を見つけて「たたら場」を作ったのか…
ここで作られた鉄はどこへ行ったのか…
この可憐なピンクの花は、その頃に持ち込まれた可能性もあるのでしょうか。
この地域周辺に小海線が通ったのは1919年(大正8年)なので、その頃かな?
そんなことにも思いをはせるのも楽しいものです。
街に歴史あり、花にも歴史あり。