気温がグンと上がった火曜日は半袖になる子もいた。
そんな日の朝一番に目にとまったのがチューリップだった。
黄色いチューリップの間に咲いている。
世の中にはいろんな種類があるんだけれど、ここではこれが異彩を放っていた。
先端だけがピンク色ってのも面白い。
午前中は、子どもたちがリレーを楽しむ光景を眺めることができた。
ちょっと遠目に見てみる。
チームに分かれて活動しているのだけれど、それぞれに個性が見える。
一人ひとりの子どもたちにフォーカスしても個性が鮮明に浮き上がって見える。
本当に面白いなって思う。
ここでは、一律に「子どもたち」っていう表現は似合わないのだろうと思う。
それぞれが「一人ひとりの子ども」であって個性が立っているからだ。
当然、個性が立つと衝突も起こる。
でも、そんな衝突も恐れることはない。
なぜならば「対話」があるからだ。
そして異年齢で過ごしているからこそのコミュニティもある。
何かが起こるときに大抵は大人に助けを求めるのだけれど…
大日向の子どもたちは、まずは自分たちで何とかしようとする。
もちろん、最初からそうだったわけでもない。
大人に交通整理だけしてもらっておしまいなんてこともある。
それでも主導権は子どもたちに少しずつ渡す。
だから、大人の望む子どもたちにはならない。
要するにその子はその子でいていい状況が生まれる。
だから個性と個性が年がら年中ぶつかり合うのだな。
「さてどうしようか?」
なんてこともしょっちゅうあるのだけれど、それでもみんなで考えて進む。
いろんな個性がある世界ってこういうことだ。
そして、そんな個性が見える毎日は楽しい。