秋らしい風が吹く土曜日。
午後になって散歩しながら理髪店へ向かう。
この地域では既に稲刈りが始まっているけれど自宅近くの田んぼはこれからの様子。
その田んぼの脇にタチバーベナ(ヤナギハナガサ)が咲いています。
毎年のように同じ場所に咲く。
この花を眺めながら小学校や保育園の運動会を見に行ったことを思い出します。
そんなわけでパシャリ。
この花は外来種であって1950年代から国内に広がったらしい。
それはそれとして…
こういった小さな花が集まっている姿を見ると凄いって思ってしまう。
よーく見ないと見逃す。
そして興味がなければ視界に入ることもない。
小さな花たちが教室やグランドに立つ子どもたちにも見える。
どれかひとつが欠けても、その世界観は崩れちゃう。
どの花も大切な存在です。
できる限り細部をみようと観察を繰り返そうと試みる。
どこかで分かったつもりになると観察が止まってしまい、それが妙なバイアスとして定着する。
「あの子は、ああいう子だからね」
とか…
「あの人は、ああいう人だからね」
とか…
そんな声をスポーツと教育の現場でたくさん聞いてきました。
ボクも同じように残念な振る舞いをしてしまった過去もあります。
力不足だった(今でもまだまだですけど)頃に出会った子どもたちには謝りたい。
ボクらは自分にとって都合がいいように物事を見てしまうことがあります。
だって、自分のダメな部分を認めたくないから。
そんなこともあって間違った正義を振りかざしてしまうんだよなあ。
「これだけやっているんだから文句を言われる筋合いはない」
っていう自己防衛をする指導者や先生たちにもイヤというほど出会っています。
「私は正しい。できないのはあの子のせいだ!」
「私は正しい。間違っているのはあなただ!」
こんなふうに自分の至らなさを認められない。
論破することで相手を下に見る人たちはリスペクトに値しません。
だって…
授業や練習ががつまんないから子どもたちは荒れるんです。
それを子どもたちのせいにしてはいけないんです。
全ては自分の責任だって思わない限り、指導者として教師としても進化はできないのです。
他者のせいにするのではなく…
痛い自分も素直に認める。
そんなことから未来は拓けてくるんだって信じています。
子どもたちのせいにするのは簡単。
でも、それは自分自身の実力不足の裏返し。
ということで…
小さなことを積み重ね、小さなことを見逃さないこと。
まだまだ修行がたりません。