全国的に大雨警戒という木曜日。
今日は丹沢・大山の麓の離れ、朝から上越地方の小学校へ。
旧街道沿いにあり7つの小学校が統合された歴史を持っています。
この地域でも少子高齢化の波は高い。
「来年には小中学校へ通う子どもたちがいなくなる」
とある集落の方は言います。
「この先も小学校へ上がる子はいない」
とも…
どこかで聞いたような話ですが、現実にこういった地域は多い。
文部科学省がウェブサイトを開いているほどに一気に学校は減少しているのです。
毎年約500校。これは、全国で発生している廃校の数です。近年では、民間事業者による廃校活用が進み、雇用創出等、地域活性化につながっている例も多く出てきています。廃校は終わりではなく、始まり。皆さんで、廃校活用について考えてみませんか。
~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクト :文部科学省
こういった現状は改善されるわけもなく、廃校は増加の一途を辿ることになりそうです。
丹沢・大山の麓とて危険水域に入って来そうな学校はありますし…
だからといって手をこまねいて見ているわけにはいきません。
楽しく生活ができる地域であれば人はやって来る。
そもそも自然豊かな地域の学校には学びのタネは山ほどあります。
地元で有名かつ歴史ある「蕎麦」を中心に食文化を探求してみる。
そこには土地の様子や気候、人々の営みなど関わってきます。
どんな教科のどんな学習内容も関連させながらカリキュラムを編成できそうです。
あるいは夏の風物詩とも言える「梅干し」を中心にするのもいい。
その地域で採れる山菜なども含め旬の食材からも十分に学ぶことができます。
気難しく考えることなく、身の回りのちょっとしたものから考えてみる。
すると素材がゴロゴロと転がっていることが分かります。
ボクら大人が地域を面白がってみることも大切ですね。
「なんか先生たち楽しそうだよね」
そう感じた子どもたちは安心して学ぶことができます。
子どもたちが楽しそうにしていたら保護者の皆さんも安心してサポートできます。
さらに保護者の皆さんが楽しそうな姿は地域の皆さんにも好影響を与えてくれる。
そんな好循環が持続可能な学校には必要不可欠です。
「もうここは終わりだよ」
諦めてしまっている地域ばかりなのも現実ですが…
諦めるどころか何か新たな価値を創造しようとする人たちもいるのも現実。
古き良き伝統を継承しつつ新たな学校づくりを模索している。
あれこれと一緒に考えながら今後の展開を楽しもうと思います。
関係者の皆さま、ありがとうございました。