春らしい空気なれど天気は今ひとつだった丹沢・大山の麓。
今日は2022年度の修了式。
1年間、共に過ごした子どもたちともお別れです。
「チャレンジ・リスペクト・スマイル」
この3つの言葉を大切にしながら、人生を楽しむ基本OSをインストールする日々。
バグが見つかることは頻繁にありアップデートを繰り返す。
何か困ったことがあっても、できる限り子どもたちの力を信じて待つ。
ボクが介入して「こうしなさい」って言ったらおしまい。
「くわまんが言ったから」で終わってしまう。
ボクは先生というよりコーチとしてガイドを務めてきたのです。
子どもたちには自らの人生を切り開く力は備わっていますから大丈夫。
ややもするとボクら大人が制限をかけてしまうことを忘れてはいけません。
ボクのクラスでは、朝イチでタブレットを開いて「ぐっもーにん!」
一日を終えたら「じゃーまたねー!」でふりかえりをして帰ります。
「一日過ごしてどんな気分?」
「何ができたか」も大切だけれど「どんな気分」はもっと大切。
みんなが楽しく過ごせたなら幸いです。
もちろん「まあまあかな」「ざんねーん!」にバグがあるのです。
そこで「こんなことになっているけれど、どうする?」って修正をかける。
4月を終えた頃に掲げたクラス目標「自分たちで考えて協力するクラス」
とにかく子どもたち同士が繋がりまくる仕組みをしれーっと用意する。
コミュニケーションの量をデータ化していたら凄いことになったと思う。
この仕組みを知りたい人は連絡くださいね(笑)
繋がるからこそ起きる意見の衝突もワクワクしながら見つめていました。
もちろんドキドキハラハラさせられることもありますが…
「おー!そうきたか!で?次はどうするんだい?」
と心の中でつぶやきながら子どもたち同士のぶつかり合いを見守る。
本気になって主張しあうから子どもたちは多くのことに気づくのです。
やがて目の前で起きていることが自分事になっていく。
「そうか!自分たちの世界は自分たちでつくっていいんだ!」
そんなことに気づいた子どもたちは、良い意味で勝手にあれこれと始める。
まさにアップデートの繰り返し。
さて…
最上位にあったものはなんでしょう。
それは、「一人ひとりの物語を大切にすること」
かっこつけて言えば、それぞれのウェルビーイングを追求したということ。
「本当に子どもたちって凄いな!」
これまで出会った多くの子どもたちから学ばせてもらいました。
子どもたちと少しずつ教室を片付けながら、あることに気づきました。
1992年、人生初のクラスが「4年1組」でした。
最初は怒鳴ってばかりいた。
「とにかく熱い先生でしたよね(笑)」
教え子たちが同僚になってニヤニヤしながら話す。
今思えば本当に恥ずかしいことばかりです。
初任から13年後には教育委員会へ出向、そこから5年後には大学院へ進学。
修了後に再びクラス担任として7年を過ごしました。
そして、ボクにはサッカーコーチというもう一つのフィールドがあった。
スポーツコーチングからスポーツマネジメントを学んだことが掛け算となり…
長野県の新設私立小学校長への道に繋がりました。
本当にありがたい話です。
長野から神奈川に戻ってから再び公立小学校で担任をさせてもらいました。
育ててもらった丹沢・大山の麓で恩返しができたでしょうか。
最後のクラスも「4年1組」
「KUWAMANウルトラの星へ帰る」
そんな事実を知った子どもたちを動揺させてしまいました。
でも、最後は笑顔でお別れです。
ボクにとっては、子どもたち一人ひとりがスーパーヒーロー!
感謝を込めて…
今まで本当にありがとうございました。
さてさて…
次は何をしようかな?
人生という名のボールは転がり続ける。