夏のような気温となった月曜日。
埼玉県では夕刻から激しい雷雨にも見舞われたそうで、まるで真夏。
明日は寒いらしいけど…
さて、小学校1年生が残したメモ。
幼稚園の頃から数字は好きで、ゲームを通して足し算も覚えたとか。
このメモにあるゾロ目だけが計算できるのかと思ったら全く違っていた。
「18+14は?」
と言うと暗算をしている。
「32」
なるほど、ちゃんと正解なので更に聞いてみる。
「なんで32になるの?」
説明はできないだろうと思っていたのですが…
「18に2をたすと20になるでしょ。14から2をひいて12だからたして32」
ちゃんと理解している。
「ところで学校で算数、何してる?」
この時期は、まだ1から10までをノートに書いていたりする。
絵に描いてある動物やフルーツの数を数えるとか…
「すうじをノートに書いたり、数を数えたりしてる。かんたん!」
なるほどそうだよね。
一人ひとりの子どもたちをよく見ればスタートラインが違っています。
1年生だって掛け算や割り算までできる子もいる。
そして、初めて数字に触れる子もいる。
いろんな子が混ざり合っているのが教室の当たり前。
ところが、そんな一人ひとりの状況を無視してしまう。
みんなが同じペースで、同じことをやる。
簡単にできちゃう子は、妙な優越感に浸り…
ちょっと苦手な子は劣等感を抱いてしまう。
小さな頃から子どもたちは苦しむことになる。
「ほどよく間をとって授業をしましょう」
なんて言われますが、それがなかなか難しいのです。
一人ひとりの子どもたちにあった学びには自由進度学習は有効。
「それって差を生み出して優劣が更に助長されませんか」
という心配の声もありますが、そんなことはありません。
そもそも、ボクらは一人ひとりが違うのですから優劣なんてないのです。
子どもたちは大人の想像以上に柔軟に学びます。
「その子にあった学びになってる?」
しっかりと子どもたちの個性を見つめることが大切なんじゃないかなあ。
「学びの構造改革」が進むといいよね。