気持ちの良い青空が広がった丹沢・大山の麓。
ちょっぴり強めの風が吹いた水曜日。
実家の庭先でチューリップを見つけた。
毎年のように咲いている。
「今年も咲いたねえ」
両親は留守でしたが思わずパシャリ。
球根を植えて春を待つ。
どこでスイッチが入るのか。
気がつくと芽が出て、やがて花が咲く。
いろんな色のチューリップがある。
「咲いた♪咲いた♪チューリップの花が♪」
そんな歌を口ずさんだ幼少期の記憶。
クレヨンでスケッチもした。
そのうち小学校とやらに入学することになった。
「桜小学校」
今思えばステキな名前の小学校へ通ったのは約一年。
2年生になった少年は「大根小学校」へ転校してきた。
入学時にもらった桜の苗木は庭の端っこに移植された。
あれから50年が経とうとしている。
振り返ってみれば町の景色も大きく変わっている。
賑やか時代もあったけれど空き屋も目立つになった。
この先はどうなるのだろうか。
春になるとあちらこちらの庭先で花が咲く。
毎年のように楽しんでいきたい光景だ。