雨は降らずとも雲が垂れ込めていた丹沢・大山の麓。
金曜日と言うこともあるのか学校帰りの子どもたちは楽しそうに見える。
ここ数日、読売新聞で特集された「デジタル教育」に関する記事。
[再考 デジタル教育]<中>教科書開けず 授業中断
それはそれで御指摘の課題はあると思っています。
気になったのはデジタル教育云々ではなく学級経営の在り方です。
授業中にタブレット端末を使う場面…
「学習に関係のないウェブサイトを見ている」
「学習に関係のないゲームで遊んでいる」
「学習に関係のないアプリをいじっている」
そんなことは当たり前に起こります。
「だからしっかり監視して制限しながら使わせる」
なんてことになってしまい使用させないなんてことになる。
むしろ積極的に使わせて、続々と出てくる課題を解決する方が良いのですが。
「大人が監視しないと子どもたちはとんでもない方向へ行ってしまう」
というようなコントロールがあるから子どもたちは反発するのです。
必要なのはマネジメント。
「そもそも、なぜ行動するのか?」
「この時間のゴールはどこか?」
「そのためには、いつ、どこで、だれと、どのように行動するのか?」
「ゴールに到達したら、何を獲得できていて、どんな気分になっているのか?」
「じゃあ、やってみよう!」
そんなふうに子どもたちに伝えながら進めること。
すると様々な壁にぶち当たります。
集中力が切れて課題がなかなか進まない。
問題の解き方が分からないとか、実験が上手くいかないとか…
そんな時にどうするのか?
「どうなってる?」(事実・現状)という過去の行動を振り返る。
「どうしたい?」(理想)って理想の姿を思い描く。
「じゃあどうする?」(手立て)をみんなで考えて再び行動する。
そんなことを繰り返すうちに子どもたち自身で解決に向かうようにするのです。
こうしたことを常にやっていなければ、子どもたちは自分で考えなくなる。
いわゆる指示待ち、先生に怒られないようにだけ行動します。
だから、タブレット端末を使って教室が荒れちゃうんです。
デジタル教育が悪いのではなく、学級経営の在り方を見直すことが大切ではないでしょうか。
旧態依然とした授業スタイルから脱却できていない学校もまだまだある。
学級経営も学び方もアップデートせねばなりません。
応援します!